研究所や教育機関が集まるつくば市では現在、その環境を活かした新しいビジネスモデルの開拓と急成長を目指す企業の支援を推進する「スタートアップ戦略」に取り組んでいます。
市民と共にスタートアップ都市を創り上げる活動の一つとして、起業をテーマに並木中等教育学校で行われた“放課後カフェ”の様子をお届けします！
TXつくば駅から自転車で約10分の場所にある「茨城県立並木中等教育学校」は、公立の中高一貫校。
科学技術分野で国際的に活躍できる人材育成を目的に、先進的な理数系教育を実践する文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されています。
その一貫として年に約15回程度、希望者を募り放課後に行われている「SSHサイエンスカフェ」では、“本物に触れる”をキーワードに、市内の研究者や第一線で活躍するビジネスマンなどを招き交流や気づきの場づくりを進めています。
つくば市とコラボした今回は、筑波大学大学院在学中に起業をし現在は同市でスタートアップ推進監を担う高瀬章充さんがゲスト。
学生時代、Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグらを描いた映画に刺激を受けて起業を志すようになったという高瀬さん。
アプリ分析や家計簿アプリなど、過去に開発してきたサービスと自身の起業経験を振り返りながら「楽しそうなだけではだめ。課題を見つけることが大事」と世の中の役に立つ新しいサービスを生み出すヒントや心得などを語りました。
真剣に耳を傾けていた3～6年次の生徒たちからは「アイデアはどこから生まれるのか？」「起業家に求められる素質やスキルは？」といった疑問から、資金調達の方法などより現実的な質問も。
段々と熱を帯びていくその様子を見守る同校教諭で「SSHサイエンスカフェ」を担当する吉村先生は、こうした“質問力”を高めることもこの時間の目的の一つと話します。
「ただ聞くだけではなく、質問するという意識を持つと話を能動的に聞く姿勢が身につく。また、上の学年の生徒の積極的な姿を見ることで、下の学年の子たちの士気も上がります。研究学園都市であるつくばで活躍する人と話すことのできるこのカフェが生徒にとって有意義な放課後となり、この場を通してクラスのリーダーが育っていったら」
また、後半にはGmailの開発にも使われたITツールを用いたワークショップを体験。今回のお題は、文化祭で起きる問題を解決するアプリを開発するというもの。1時間という限られた時間の中で課題を見つけ、最適なソリューションを探っていきます。
来場者が効率よく回れる仕組みやメンバーのシフトを一括管理するサービスなど、各グループでまとめたアイデアを発表。どの生徒もスピード感を持って課題解決に取り組み、また、そのプレゼンの巧みさに「まるで投資家に対するプレゼンのよう」と高瀬さんやその場にいた大人たちを驚かせていました。
全グループの発表が終わる頃には、気がつけばとっぷりと日も暮れて…。
「今日、この場に参加したみんなは確実に他の人よりも起業という夢に近づいた。自信を持ってこの世界に飛び込み、将来世界に飛び立つ人になっていってほしい」とエールを送った高瀬さんの周りには、その後も質問をする生徒たちの列が絶えませんでした。
つくば市では他にも、放課後や仕事後の時間を使って誰でも参加できるスタートアップイベント「Tsukuba Thursday Gathering」をTXつくば駅からすぐのBiViつくば内で開催中（次回は2019年1月）。年齢制限は設けられていないので、起業などに興味がある方は気軽に足を運んでみてくださいね♪
知的好奇心をくすぐるつくばのアフター5は刺激的！みっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ
茨城県つくば市並木4丁目5番1
【つくば市スタートアップ・プロモーション】
※Tsukuba Thursday Gatheringのスケジュールは上記よりご確認ください
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