どーも、ヤギッチです♪
今、話題の生活支援ロボット。その分野の最先端の研究が、つくば市内ではあちこちで実施されています。
そうした研究の成果を検証する「生活支援ロボット安全検証センター」の見学会が行なわれたので、お邪魔しました♪
TX研究学園駅から徒歩15分ほどの場所にあり、この可愛らしいロボットが描かれている建物はつくば市民ならば無意識に目に止めているはず。
何をするところなんだろう?と疑問に思っている人もいるかもしれません^^
何か製品をつくる際、その安全性をさまざまな角度で確認をします。
ここもそれと同じ役割を果たす場所。
人の生活を補助するためのロボットの安全を確認しています。
つくばを代表するロボットといっても良いセグウェイなども、ここで安全を検証しました。
生活支援ロボット安全検証センターは大きく下記4つに分かれています。
①走行試験関連エリア
②対人試験関連エリア
③強度試験関連エリア
④EMC試験関エリア
見学会ではそれぞれのエリアを回りました♪
まずは走行試験関連エリアから。
写真は傾斜路走行試験装置。
最大10度まで傾き、傾いた床でも円滑にロボットが走行するかを確認します。
その他、斜めに傾いたままブレーキは効くのか、旋回できるのかなど細かく検証。
床の素材も、フローリング、タイルカーペット、Pタイル、セーフティーウォークの4種類に変更でき、ロボットが滑らないかどうかも確認します。
環境認識性能試験では、真夏の日差しよりも強い光を放つ特殊なランプ(写真:左)を使い、眩しい状態でもロボットが人や物などの障害物を認識できるのかを検証。
3次元動作解析装置では、およそ16個のカメラを設置。モーションキャプチャーシステムを使い、動く人の中でのロボットの動作を解析したり、操作がきちんと機能するかなども検証します。
次に対人試験関連エリア。
ここでは人体ダミーを使った衝突安全性試験や、わざと床を傾斜させ、どのくらいの角度まで転倒せずにいられるかなどを検証する静的安定性試験などを行います。
この人体ダミーも優れた技術が必要で、人間の身体のつぶれやすさなどを再現し、肋骨や脳などへの衝撃を数値化しています。特に写真の右側の人体ダミーは肋骨や首の骨など、人間と同等の衝撃を感じられるよう高度な技術で作られているとのこと。
強度試験関連エリアでは、ロボットの耐久性を検証します。
複合環境振動試験機では、高低温、高湿度、振動を組み合わせた悪環境の中でも、ロボットが正常に動くかをチェック。
この他、衝撃や重さを与えたり、長時間歩かせたりとロボットを過酷な環境において実際に使用する期間、ロボットが耐えうるのかを確認します。
EMC試験関連エリアは、携帯電話の電波など、日常生活で飛び交う電波などで、ロボットが誤動作をおこさないかどうかを確かめます。
ちょっと見え難いですが、左側の写真から電波を出して、右側の写真のロボットが動くかどうかを確認します。
また、ロボットが動く際に、自身も電磁ノイズを発するので、その測定も行われています。
生活支援ロボット安全検証センターは、今まで主に独立行政法人産業技術総合研究所と一般財団法人日本自動車研究所が研究したロボットの安全性を確認してきましたが、これからは間口を広め、生活支援ロボットやロボット介護の分野において受託試験を行うことになったようです。
詳細はこちらのHPをご確認ください。
これから生活支援ロボットがより身近なものになるためにも、安全性の確認は必須。
ロボットの安全性が保証され、人の生活の一部に欠かせないものになることによって、日本のロボット研究はより発展するはずです。
日本の自動車が世界中で走っているのと同じように、日本で作られたロボットが世界中で活躍できる日が近いかもしれません。
以上、EMC試験関連エリアの部屋がラピュタの城に見えたヤギッチがお送りしました♪