北条小学校の「矢中の杜クリーン作戦」！

どーも、ヤギッチです♪

以前、つくスタ特派員ゆうママさんがご紹介した筑波山麓の北条地区にある国登録有形文化財「旧矢中邸」。

ゆうママさんの記事にもあるように、通称「矢中御殿」を建てた矢中龍次郎氏が死去してからおよそ40年間、空き家でした。
2008年末に所有者が変わり、この邸宅をどう活用して良いのかと困っていた現所有者が知人に相談。その知人は北条地区でのまちづくり活動に関わっており、同じく活動に参加していた筑波大学生に話をしたことによって、その文化的価値が発見されました。

それまで旧矢中邸は門が閉ざされ、広い庭には木や雑草が生い茂っていたそうです。
大学生たちは、40年間放置された邸宅と庭の掃除を開始。コツコツと修繕活動を行い、その活動は「特定非営利活動法人　”矢中の杜”の守り人」として続けられています。

その旧矢中邸の裏…壁１枚挟んだ場所にあるのがつくば市立北条小学校。

昔の北条小の児童たちは、大きな空き家を興味津々で覗いたり、中には「探検」をする子どももいたそうです。
しかし修繕作業をする中、子どもたちが勝手に入ると危険なため、入らないよう児童に伝えて欲しいと学校にお願いしたところ、当時の校長先生が「旧矢中邸とはどういう建物ですか？」と興味を持ち、邸宅を見学することになりました。

見学した校長先生は、その素晴らしさに甚く感動。
子どもたちに旧矢中邸のことを伝えたいと、2012年から月に1～2回「矢中の杜クリーン作戦」と称し、通常の掃除の以外に、縦割り班で順番に清掃活動を行っています。

私が取材した日は4～6年生が運動会の練習で、清掃活動は1～3年生と4年生の3名のみ。
校門を出ると、すぐ旧矢中邸の裏庭^^
学校の隣に有形文化財があるなんて、とっても贅沢ですね♪

この日は、チューリップの球根を抜く作業と雑草取りを行いました。
“矢中の杜”の守り人の担当者さんから球根の抜き方を教わり、作業開始！

チューリップは抜いてから、葉の部分と球根をハサミで分別します。
この日は、午前中に雨が降ったこともあり、球根がスポスポ面白いように抜けました^^
あっという間に球根を抜き終わり、雑草取りの開始です。

どれだけ根っこの大きい雑草を抜くことができるか…己との戦いをする子どもたち。
こういった子どもたちの発想は見習うべきですね♪
途中、石の下にいたナメクジ観察。子どもたちは軍手でナメクジを掴んでいました…ヒィー！(((゜Д゜)))

低学年のみの約20分の清掃活動でしたが、子どもたちが一生懸命やったおかげでキレイになりました^^
4年生の女の子は「まだ建物の中は見たことないから、見てみたい」と旧矢中邸に興味津々の様子。

北条小学校では年に1回、高学年のつくばスタイル科の授業の学習の場として旧矢中邸を見学しており、可能ならば今後も学習の場として旧矢中邸の見学ができたら良いと、矢中の杜の守り人の方も学校の先生も考えているようです。

およそ40年間眠っていた旧矢中邸。
地元の人たちも忘れかけた頃、大学生の力によって目覚め、地元の子どもたちに伝承され始めています。
子どもたちが、自分たちの手で文化財を守っているんだという誇りを持つことで、地元への愛情も深まりますね♪
故人の矢中龍次郎氏も、現状にきっとホッとしていることでしょう^^

以上、北条小学校の校庭のロケーションも素晴らしい！と感激したヤギッチがお送りしました♪