どーも、ヤギッチです♪
研究所の多いつくばでは「研究補助」が主婦の方が働く場として、選択肢の一つに挙げられます。
そこで、株式会社リーゾが行なっている「実験補助者育成講座」を取材してきました♪
「研究補助」って、資格がいるんじゃないの?理系の大学卒じゃないとダメ、というイメージがありますよね?
全然そんなことないみたいです!
理系の知識よりも「コミュニケーション能力」や「気配り」「責任感」などが大切なのだそうですよ^^
研究施設は実験する「ラボ」がいくつもあり、雇用もラボ単位で行います。
働く際、そのラボに馴染むコミュニケーション能力が、まず必要。
また研究補助の仕事内容は、備品の発注や実験の準備などさまざま。
同時に複数の業務をこなして管理する能力も問われます。
そして研究費が限られているラボにとって、扶養の範囲内で一定の能力を持った人材として、主婦の方は魅力的なのだとか。
取材したのは「未経験者向けミニセミナー」の「水溶液の調整法&秤量の仕方」の回。
始めにパーセント濃度とモル濃度で、物質量を出す計算などを学びました。
文系の私にとって、モル濃度は「懐かしい」とも言えないほど記憶の彼方にある単語(^^;
ちなみにモル濃度とは、1㍑の液体に含まれている物質の量を物質量(mol)で表した濃度のこと。
その後、試薬の量り取り方を体験。
0.1g単位で薬品を出す作業を、スパーテルを使って行いました。
とても実務的な内容!
セミナーは月に1回、計4回行われ、応募書類の書き方や微量の液体の扱い方など、株式会社リーゾの社長である門奈さんが自ら講師となり、研究所で働くためのノウハウを教えてくれます。
子どもをどこに預ければ…という相談にも、丁寧に答えていましたよ♪
この講座を受けた80人のうち、20名近くの方が実験補助の仕事に就いたのだとか。
講座を受けた人すべてが就職活動をしている訳ではないので、就業率はかなり高い!
セミナーは6カ月の通信講座や完全予約制「個別指導」のコースもありますよ。
興味のある方は、こちらをご覧ください♪
株式会社リーゾは社長の門奈さんを筆頭に、パートで働いている方もすべて主婦。
門奈さんはバイオ系の研究所で働いていましたが、2008年11月に退職。
「辞めてから会社運営について、勉強しました」
退職後わずか2カ月後の2009年1月に起業し、4月には女性社員を1人雇い、元同僚の女性研究者が加わりました。
現在の従業員3名は、「実験補助者育成講座」でスカウトしたのだそうです。
2年半、株式会社リーゾで働く主婦の方にお話を伺いました。
「シフトは週2程度で、時間的に融通が利くのが良いですね。みんな主婦なので、子どもが熱を出したとか、そういったことにも理解があります。とっても働きやすい職場で、社長にも感謝しています」
門奈さんは、社長であり現役の研究者であり、そして主婦。
研究者が2万人以上いるつくばでも、非常に珍しい肩書きです^^
株式会社リーゾでは、研究所で「あったらいいな」という商品を研究し、開発。
「実験補助者育成講座」も、研究者が「誰か良い人材知らない?」と門奈さんに相談したことから始まりました。
核酸抽出がしやすくなる「DNA/RNA すいすい」シリーズはヒット商品。
「つくばは、研究分野において日本の中枢。そのつくばで働く研究者が学会などでリーゾの商品が良いと言ってくれるおかげで、全国各地から注文がくるようになりました」と門奈さん。
日本の中枢、つくばの研究所では主婦の方が多く働いています♪
私は主婦ではありませんが、女性が元気に働けるところは素敵な地域というイメージがあるので、純粋に嬉しいなぁと感じました。
以上、主婦力の前に女子力を身に付けないといけないヤギッチがお送りしました♪