どーも、ヤギッチです♪
１年の総まとめの時期ですね。
ということで、１年通して行われた「わた部」のワークショップ「わたを育ててちゃんちゃんこをつくろう！」をご紹介します♪
「わた部」は、筑波山麓で活動している社会人サークル。
かつて筑波山麓で盛んだった養蚕業に習い、蚕を育てて日本一社の蚕影神社に繭を奉納したり、綿の栽培をしたりしながら地元の文化や産業を自ら学び、人に伝えようとさまざまな活動をしています。
色々な活動をしているわた部の中で、「わたを育ててちゃんちゃんこをつくろう！」は1年を通し行われるワークショップ。
2013年の5月、綿花の種まきから活動が始まりました^^
農家におよそ200平方メートルの畑を借り、無農薬で綿花を育てました。
木綿の種…ふわっと白い綿をまとっているんですよ♪
夏の暑い時、雑草もコツコツ抜きました。
台風もなんとか乗り越えて、秋―。
私も綿畑にお邪魔し、収穫をちょっとだけ体験してきました♪
（私…雑草取りをせずに、美味しいとこ取りしました（^^；）
見上げながらの作業になるかと思ったら、腰丈ほどの木！
綿の木の背丈が低いことに驚きました。
綿の実はぷっくり膨らんで、パン！と弾けるように綿が４つ付いています。
弾けたばかりの綿は硬いのですが、そのうちふわふわになっていきます。そこを摘み採ります^^
ポコポコと綿の実が弾け、秋口は毎日収穫しないといけなかったそうです。
摘み採った綿は、ゴミを取り除いた後「綿繰り機」で綿と種に分別。
羽のようにふわふわした綿になります！
ふわっとした綿を布団屋さんに打ってもらい、ちゃんちゃんこに使えるように板状に形成。
ちなみに、ちゃんちゃんこは半纏と違い袖のないもの…代表的なちゃんちゃんこは、ゲゲゲの鬼太郎が着ているものです^^
ワークショップでは会津木綿などの伝統の綿織物をチョイス。
みなさん、裏地と表地の組み合わせが粋な感じで素敵♪
寸法を合わせパーツごとに生地を切り、チクチク縫っていきます。
ちゃんちゃんこ作りを指導するのは、つくば市東新井にある「はんてん屋」さん。
はんてん屋さんも、自分のお母さんからはんてん作りを学んだそうです。
親から子へ３代、はんてん作りが受け継がれています。
お店では手作りのはんてんなどの既製品を買えますが、オーダーで仕立てもできるそうです♪
NHKの朝の連続TV小説「梅ちゃん先生」でもはんてん作りの指導をするなど、全国から注目されているお店です^^
その「はんてん屋」さんに教わりながら、表地と裏地を縫い合わせたものに、綿を入れます。
…と言葉にすると２行ですが、ここまでも長い道のり^^
袖口のところに綿を入れる「含め綿」をし、背中や脇腹部分に綿を詰める「綿入れ」は２人掛かりで行います。
自分たちが育てた綿を、丁寧に綿を広げていきます。
…約１年、自分たちが汗水流して育てた綿。感慨もひとしおでしょう^^
綿をちぎって型を取って裏地をすっぽり包みます。
表地をくるっとひっくり返して綿入れ作業が完了！
その後、袖やえりなどを完成させていきます。
ちゃんちゃんこの紐や、襟ぐりの黒い布も自分たちで縫うのです。
和裁ならではの「くける」や「しのびとじ」などの言葉や縫い方など、新鮮に感じました。
縫い終わったあと綿がよらないよう、はんてん屋さん独自の工夫した縫い方なども教わりましたよ♪
…昔はこういうことが、親から子へ当たり前に伝授されていたんでしょうね。
日本の文化を大事にしたいなぁと考えさせられました。
綿から作った完全ハンドメイドのちゃんちゃんこ！
寒い冬も、ポカポカに過ごせることでしょう…^^
和気あいあいと笑いながら針仕事。とっても良い光景でした。
私も、一年間のワークショップに参加したかったなぁ…。
以上、美味しいところだけ見学させてもらったヤギッチがお送りいたしました♪
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