どーも、ヤギッチです♪
先日、TXつくば駅から車で10分の場所にあるカフェサロン&アートギャラリー「クラウドナイン」に行ってきました^^
クラウドナインは以前、つくスタ特派員のさくら子さんが紹介しています♪
※カフェサロン&アートギャラリー「クラウドナイン」でアートな一日
私が伺った時も、つくば絵画会による「名画の模写展」が開催されていました。
クラウドナインの落ち着く雰囲気の中、絵を楽しめるのも良いな~。と思っているとつくば絵画会の主宰者、蓮乗院一雲さんが声をかけてくれました^^
話を聞くと、絵を描き始めてから4カ月の方の絵があるとのこと。
どれだ…?意地悪く作品を見ましたが、どれもこれも上手。
困惑していると「こちらの絵がそうですよ」と蓮乗院先生が正解を教えてくれました。
「はっ!これ!?」
…衝撃です。葛飾北斎の三すくみの模写。この余白の取り方を4カ月で…?嘘でしょ?
「教室では、いきなり絵を描くことから初めます。描く楽しさを覚えれば、めきめきと上達していく。描きたくてたまらなくなるんですよ」と蓮乗院先生。
どんな教室か興味が湧き、その場で蓮乗院先生に絵画教室を取材させてくださいとお願いしました^^
つくば絵画会は「つくばからプロの画家を世に出す」と、20年近く写実をメインに絵を描いてきました。その間17人を美大に送り出し、画商から声をかけられる方も多く輩出しています。
先日、生徒である竜雅さんが写実絵画の登竜門と言われているホキ美術館大賞に入選。
絵を描き始めて7年弱の竜雅さんですが、すでに「こんな絵を描いて欲しい」と注文が来るなど、売れっ子画家へのステップを踏み出しました♪
教室は、大人だけでなく子どもクラスもあります^^
基本的に自分たちで何を描きたいかを考え、図鑑などを見て描いていきます。
「…どうやって描けば良いのか分からない」と誰かが躓くと、ほかの生徒が駆け寄って教えていました。
その後ろでにこやかに見守る蓮乗院先生。
「絵が売れることだけが、画家の存在意義ではないと思っています。絵を教えることも画家としての役割。ただし、自分の持っている描き方の技術を押し付けるのではなく、個々の能力を引き出すように教えています」
もちろん子ども達だけでなく、蓮乗院先生が直々に助言することもあります。その教え方が実に素晴らしい。
「良くお手本を見てごらん?どこから足が出てる?」といった具合に、あくまでも子どもに考えさせるような助言。
教室では、セミの脱皮を描いている少年がいました。
脱皮なんて難しいものを…と私は不安だったのですが、まさかのこの出来栄え!
今年の4月に入ったばかりの小学4年生の男の子が描いたもの。
入って7カ月で、セミの脱皮をここまで描けるんです!!すごい…。
そして、よく見てください…写真の後ろにあるお手本の脱皮は白黒。
セミの脱皮風景を見たことがない少年は、先生に話を聞いて「透明感が出れば良いんだね!」と、緑と青のクーピーで想像して色を塗っていました。
子ども達の観察力と想像力には本当に驚かされました。
絵を描くことがどういうことなのか、ちょっとだけ知ることができた気がします。
蓮乗院先生は中学生の頃、絵描きになることを両親に反対され画家になることを諦めましたが、33歳のとき与謝蕪村の墨で描かれた人物画を見て、再び画家の道を歩む決意をしたそうです。
「200年前に描かれたものを見て『すごい』と思った。この絵を見て『すごい』と思う人もいれば、何も感じない人もいる。僕は感じることができたんだから、描くこともできるんじゃないかと思ったんです」
画家という職業を選び、「安定はないかもしれませんが、楽しみがある人生を過ごしている」という蓮乗院先生の言葉、なんだか心に響きました。
以上、「将来、何してたい?」と問いかけるヤギッチがお送りいたしました♪
【つくば絵画会 「名画の模写展」】
期間:2013年12月4日(水)まで
時間:10時~20時
場所:カフェサロン アートギャラリー クラウドナイン(つくば市大角豆945)
定休:木曜日