どーも、ヤギッチです♪
先日、東京からやってくる友人をTXつくば駅まで迎えに行った際、駅構内で何かやっていたので取材してみました^^
取材したのは「駅前キャンパス」。改札を出た目の前で行われていました。
こちらを主催したのはつくば院生ネットワーク。
筑波大学の大学院生が主体となって、開催された講座のようです。
講座は駅構内に入っている大手コーヒーショップの「コーヒーの味比べ」から始まりました。
ホットはプレストされたものとペーパードリップのコーヒー。アイスはペーパードリップで抽出したものと、エスプレッソを水で割ったアメリカーノを味わいました。
ホットは豆も同じなのに、抽出の違いだけでこんなに風味が異なるとは!
好みもありますが、私はプレストされた方が深みのある味で、酸味がなく飲みやすいと感じました^^
その後、筑波大学の太田尚孝博士と筑波大学大学院1年生の野澤駿平さんによる講演が行われました。
太田博士はつくばの現状や今後の発展性に関して、ドイツ3都市のIBA(国際建築展覧会)という街づくりの事例を挙げながら解説。
国際建築展覧会とは、街全体で建築展を行い街づくりをするもの。
東京オリンピックが行われた時に、東京の交通網の整備をしたのと似ていますが、異なるのは、時期や内容・方法などに制限がないのが建築展。オリンピックの場合は、オリンピック前に整備しないと意味をなさないので、その点は大きく異なります。
①ベルリンの場合
ベルリンの場合、アートから都市開発が広まった街です。IBAが行われた当時は、ベルリンの壁があった時代。華やかさをアピールする意味もあったのかもしれません。
②ハンブルクの場合
ハンブルクの場合、人口が急に増えたために環境の改善が必要となりました。
そこでIBAでは、第2次世界大戦の際に作られた防空壕をエネルギーシェルターに再利用するなど、環境を改善するさまざまな建築物を設置しました。
③エムシャーパークの場合
エムシャーパークではかつて盛んだった工業が衰退し、街の再建が必要でした。
エムシャー川に沿ってある複数の集落が一致団結となり、全地域の緑を豊かにしつつ産業施設を再利用した施設などを作り、地域の活性化に繋がりました。
ここ、つくばでは…
つくばエクスプレスができ、便利になったため人口が急激に増加している傾向にあります。
外国人も多く住んでいて、多文化が混在した地域です。
今年で筑波研究学園都市の建設が閣議決定してから50年。インフラ設備の老朽化なども防がなければなりません。
ドイツの3都市に共通するのは「第三者の意見を取り入れるチャレンジ精神があること」と太田博士。
「研究学園都市を作る」というチャレンジは成功したつくば市。今後は「都市を持続し繁栄させていく」という新たなチャレンジが必要なのではないかと太田博士はおっしゃっていました。
なによりも、街作りにもいろいろなアプローチがあるのだなぁと勉強になりました。
そして、大学院生の野澤さんの東京都墨田区の都市計画についての講演。
墨田区は川に囲まれており、南部は空襲などに遭ったため、あとから整備された新しい街並みで、北部は昔ながらの下町が残る地域。特に北部は防災の観点からたびたび問題が挙げられています。
環境エネルギーと防災を両立するために、建物を高層化してオープンスペースを作る必要がある、と野澤さんはおっしゃっていました。
川が氾濫した場合、高層化した建物が水を堰止める役割も果たすとのこと。
そして、自ら設計した「墨田区」の模型を使いながら具体的に街の解説。
緑が豊かになっていて、住みやすそうな地域になっていました^^
…むむむ!
駅に友人を迎えに行っただけなのですが、面白くてはまってしまいました。
主催したつくば院生ネットワークは、どこかに施設に行って科学を楽しむのではなく、駅出てすぐに科学があるのが、つくばらしくて良いのではないか?と、駅前キャンパスを開講したそうです。
事実、改札を出て目の前で行われている講演に足を止めて耳を傾ける方も多くいらっしゃいました。私もその一人(笑)
通りすがりに科学があるのは、いかにも「つくばらしい」ですね^^
以上、シムシティーであえて治安の悪い地域を作り、一掃するのが好きなヤギッチがお送りしました♪