こんにちは。つくスタ特派員のさくら子です。
11月に入り、木々の葉が見事に色づく季節となりました。
つくばエリアでも各地で紅葉が見頃を迎え、人々の目を楽しませています。
筑波山をはじめ、素晴らしい紅葉を楽しめるスポットが数多くあるつくばエリアですが、中でもつくばならではの秋の景観作りの主役を担っているのが「つくばの街路樹」。
昭和46年にスタートしたつくばの緑化計画は、樹種選定、つくば方式と呼ばれる植栽パターン、自然形仕立てなど画期的な新しい試みが取り入れられました。
約30年を経て見事に育った緑は、都市緑化の手本として全国の注目を浴びています。
広い植栽スペースと電線、架空線に遮断されることのない、つくばらなではの植栽生育環境が可能にした街路樹の理想型といえるのだそうです。
広い幹線道路を中心に研究所や大学、集合住宅が整然と並ぶ人工の街つくばを、街路樹をはじめとする多くの緑が人々がくつろげるあたたかい街に変えています。
ケヤキやユリノキなどの大型街路樹だけでも9種類、延長距離は51キロにも及ぶ「つくばの街路樹」ですが、今回は、紅葉を楽しめる街路樹を中心に紹介させていただきます!
まずこちらが、つくばと牛久を結ぶ幹線道路「牛久学園線」のモミジバフウ。
延長距離約7キロ、昭和53年に植栽されたモミジバフウは、暗紫色から赤色の微妙なグラデーションが特徴。
まっすぐな幹とやや広がった卵形の樹形が美しい景観を生み出しています。
自然形仕立てが特徴のつくばの街路樹は、それぞれが本来の樹形を維持しつつ、将来的にも必要最小限の選定で育てていけるように樹冠を制限しているのだそう。
だからこれだけ綺麗に大きさや高さが揃った美しい樹形を保っているのですね。
美しいイチョウ並木が楽しめるのが、「土浦学園線」と「平塚通り」。
昭和50、51、56年に東京大学のイチョウ並木にあやかり、学園都市つくばにふさわしい木として植栽されたそう。
黄色に色づく葉がとても美しく、紅葉の季節は街を明るく彩る街路樹として多くの人に親しまれています。
私もこのイチョウ並木が大好き!
青空に映える黄色く色づいたイチョウ並木を通る度に気持ちも明るくなるような気がします。
そして、国道6号線と国道125号線を結びつくばの中心地を横断する幹線道路「東大通り」のトウカエデ。
昭和52年植栽で、長さ約9.2キロに及ぶ美しい街路樹です。
実はこのトウカエデは街路樹としては、手入れが大変な木なのだそう。
そのため、他の都市で街路樹として使用する場合は、その萌芽力の強さと植栽空間の狭さからほとんどが円錐形に剪定され、トウカエデ本来の伸びやかさが生かされないことが多いとのこと。
しかし、つくばでは十分なスペースがあるため、枝を整える程度の剪定だけでボリュームある並木道を完成させることができたそうです。
全国的にもこれだけの本数のトウカエデの紅葉を楽しめるのは珍しいとか。
また、植栽も2本の木を3メートル間隔で植えたものを1セットとし、これを8メートル間隔で繰り返し植えていく「つくば方式」を採用。
この方式を取り入れることにより、今までより樹冠の形や大きさを短期間に整えることが容易になったそう。
これだけ美しく、なおかつ伸び伸び育った街路樹を楽しめるのも、このようにつくばならではの緑化計画があったからこそなんだなと思いました。
今回は、紅葉を楽しめる街路樹を紹介しましたが、他にもケヤキ、シラカシ、ユリノキなど、さまざまな街路樹を楽しむことができます!
つくばの景観作りの主役を担い、季節毎に美しい彩りを楽しむことができる「つくばの街路樹」。
ぜひ一度、「つくばの街路樹」を見に来て下さいね!
以上、さくら子がお伝えしました♪