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自然農を教えてくれる「つくし農園」に行ってきました♪

つくばスタイル特派員 かめ Blog 
2012年03月23日

こんにちは、つくばスタイル特派員のかめです(゜∀゜)。
筑波山が冠雪した3月10日、以前ご紹介した「近江屋商店さん」に教えて
いただいた自然農をレンタル畑で教えてくれる「つくし農園」の月一回の
共同作業日の見学に行ってきましたよ♪

これが自然農の畑です。筑波颪にも耐えて越冬した、ど根性菜の花や
小松菜が緑あざやか。周辺に自生しているチガヤを根から抜いてきて
霜や雪の対策に植えたものも。畝に作物だけという普通の畑を見なれた
方だとびっくりするかと思いますが、これが自然農の畑です。

 

つくし農園1

「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵とせず」の自然農の理念に
共感し、年間を通して田畑の作業をする方をここでは「プレーヤー」と
呼んでいます。この日参加したプレーヤーは3名。畑の様子をみると、
チガヤが寒さで倒れた所は野菜が無事越冬し生き残り、チガヤが元気に
立っている所は逆に野菜が枯れています。また、「土壌の微生物の働きが
活発な畝はチガヤの葉が灰色になっているから野菜は越冬し、動きが
いまいちな畝はチガヤの葉の色が鮮やか。土の分解が進んでいないから
地温が低く、野菜が越冬できなかったのでは」という推測をします。

 

つくし農園2

この日の作業は、畑の準備と整備。小松菜やカブ、じゃがいも、
にんじんがいい時季。草もどんどん育ってきます。霜対策にはある程度
草を残す必要があり、残し過ぎると肝心の野菜が発芽しにくくなりますが、
その判断は各自に任されました。また、もぐらの穴が畝の浅い部分に
通っていますが、塞がずに穴を避けてじゃがいもを植えていました。
土壌がさらに良くなれば餌のミミズは下へいくので、もぐらも下に
穴を掘るようになる。もぐらは作物を荒らす動物ではないので
共存していきましょうと。ただ、作物を食べてしまうなど収穫に
害をもたらす動物はネットなどで侵入できないようにします。

 

つくし農園3

横浜から通っているというキャリア5年のプレーヤーさんは、
「自然に逆らうのでなく上手に利用してうまくいくように工夫するのが
面白い。自分の役割は、自然の一部として畑と対話する感性が必要な農法」
と言っていました。作物の収穫よりも、土壌が育っていく過程が面白いの
だそうです。
3年前からのプレーヤーさんは三重県の自然農「赤目自然農塾」の経験が
ある方ですが、つくばに来て「こんなに土の質が違うんだな」と感じた
そうです。つくばは砂分が多いとか。そういえば、「つくばね焼き」の
梅田さんもそうおっしゃっていたな。あと霜対策に気を使うそうです。
さすが東北の方も寒いとおっしゃる筑波颪(゜∀゜)。
昨年2月からのプレーヤーさんは、自然農を知った時「これで収穫できる
ならなんて楽なんだ!」と思ったそうですが「なかなか収穫できないね!」と
笑っていました。やはり微生物を活発化させて土壌を作るのが大事なようです。
また、自然農で育った作物の種はよく収穫できるそうで、本当に面白いです。

 

つくし農園4

共同作業では、隣の芝農家の除草剤が風で飛んでこないよう麻のネットを
渡します。
「土からの栄養をたくさん欲しがる野菜があるので、一般的には動物性
肥料や化成肥料を与えて育てる。でも自然農は使っても卵の殻やここの
野菜を食べた糞尿を土に『戻して』微生物を活発化させて野菜が育つという、
間に『土』のワンクッションが入る考え方です」と小松さん。土がふかふかに
なるには5年以上かかるんだそうです。土も生き物なんですね。
自然の声を聞き、自然のものを育て、自然のものを頂く。これは贅沢な
休日の過ごし方かもしれませんね♪

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