こんにちは、特派員のNANAOです。
今回は毎日の生活の必需品「バッグ」に注目。職人さんが全て手仕事で製作する帆布バッグ専門店・須田帆布を訪ねました。
須田帆布のショップ兼工房は、つくばの中心部から車で約7分ほどの田園風景の広がる倉掛地区にあります。建物は、須田帆布のバッグのイメージにマッチした落ち着いた佇まいです。
工房はショップのすぐ隣。お店でバッグを選んでいると、工房から「ダダダダ」というリズミカルなミシンの音が聞こえてきます。お店に並んださまざまなバッグを実際に手にとって選べるのはもちろん、オンラインショップも展開しています。
須田帆布のバッグは落ち着いた色味のカラーが多く、触れると手に馴染む優しい肌触りながら「毎日ガンガン使える」をコンセプトに作られているためとても丈夫です。新品はもちろん素敵ですが、長年使い込むことでかもし出す味も魅力です。実際に何年も使い込んだバッグをさらに長く使うために修理に持ち込む方もたくさんいらっしゃるそう。
須田帆布の創業者である、須田栄一さんにお話を伺いました。
「元々はサラリーマン。バッグを作ろうと決めたとき、手作りに向いていると紹介されたのが帆布との出会いです。そのとき紹介されたのが、織りも染めも全て日本製の帆布で現在も使用し続けています。ものづくりにはそういった運命的な出合いが重要だと感じます。
バッグ作りの中で一番楽しいのは、試行錯誤しながらサンプルを作るとき。徐々に形になっていくその時間が一番楽しいです。長い年月をかけてようやく納得できるものを作れるようになり、どのバッグも『須田帆布のバッグだ』とわかるようになりました。須田帆布のバッグを持っている人がいると、思わず声をかけたくなります。関係性の希薄な時代だからこそ、バッグでのつながりが嬉しく感じますね」
須田帆布のこだわりは、そのしっかりとした作りと、ポケットや持ち手部分などの不思議な構造。作り手の遊び心が感じられるところも魅力の一つです。
バッグを作る作業は、一人の職人さんが最後の仕上げまで行います。バッグの内側には職人さんのスタンプが押されており、自分の作ったバッグに誇りを持つという須田さんの想いが込められています。
また、須田さん以外の職人さんがデザインしたバッグも順次店頭に並んでいるそうです。定番は改良を加えながらしっかり受け継がれ、職人さんが手掛けるニューフェイスも加わっていく―。須田帆布ブランドの円熟を感じました。
「今は、安価で均質のものが簡単に手に入る時代。均質な市場の中でオリジナルのものを作っていくことが大切だと思っています」
その言葉には一代で「須田帆布」ブランドを確固たるものに育て上げた自負、力強さを感じます。
須田帆布は今年で創業約40年。つくばに工房を移転してからは14年目とのこと。つくばエクスプレスの開通と工房に適した物件が見つかったこと、街の将来性を感じ、つくばへの移住を決意されたということです。つくばは、自然豊かで広々としているところが何より良いと感じているそうです。
今やすっかりつくばのものづくりの顔になった須田帆布。茨城デザインセレクションに選ばれたこともあり、現在はふるさと納税の返礼品にも登録されています。
バッグを購入するもらえるショップカードのイラストや一言は須田さん自身によるものだそう。クリエイティブな須田さん、なんと現在童話を作成中だそう！
バッグ作りとは違うことをやってみたくて、取り組んだとのこと。違うジャンルの制作経験は、さらなる新しいデザインを生み出す原動力になることでしょう。
以上、NANAOがお伝えしました。
須田帆布
http://www.sudahanp.com/
つくば直営店
〒305-0024 茨城県つくば市倉掛199-8
TEL 029-886-5315
FAX 029-886-5317
営業時間
つくば直営店 11:00～16:00（毎日）
オンラインショップ 9:00～16:00（月・火・木・金）
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