皆さん、こんにちは!いただいた手書きの手紙はどれも大切に保管している、つくスタ特派員のTAKAKOです。
結婚式の会場でよく見掛ける “ウエルカムボード”。会場で最初にゲストの目にとまるものなので、そのデザインや書体にこだわるカップルは少なくありません。
そんなウエルカムボードや席次表といった結婚式のマストアイテムによく用いられているのが、「カリグラフィー」という手法で書かれた文字。皆さんもそうした席で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
今回、特派員がうかがったのは、つくば市内の自宅で「モダンカリグラフィー」のレッスンを行っている「soestyle」。結婚式で使用するだけではもったいないという、モダンカリグラフィーの魅力をたっぷりうかがってきました。
市販の調味料のラベルをはがし、新たに貼られた「Salt」「Black Pepper」の文字。
こんな可愛い手作りラベルの調味料があれば、毎日キッチンに立つのが楽しくなりそうですよね!実は、これが「モダンカリグラフィー」と呼ばれる書体なんです。
専用のインクをペン先に付けて一文字一文字丁寧に書く、いわば西洋の書道なんですね。
カリグラフィーで使用するペンは、先にスリットが入っていて、紙の上で圧をかけるとペン先が開いてインクがより多く出ることで太い線になり、圧を弱めれば細い線になるという仕組み。
ペンといえば、ボールペンとネームペンぐらいしか使ったことがない特派員は、インクを付けるという作業自体が初見!まずは、ちょうどよい量のインクをペンの上にのせていくのですが、文字を書く前のこうした行程が、墨を磨る日本の書道となんとなく通じるところがあるなあと思いました。
カリグラフィーにはイタリック体やゴシック体といったさまざまな書体があり、カッパープレート体をベースとしてアレンジした書体が「モダンカリグラフィー」と言われています。
どの書体にも決まったペンの持ち方・角度、紙の向きといったルールがあるのですが、モダンカリグラフィーはそのルールを踏まえつつ、書く人や、そのときどきのコンセプトによって少しずつスタイルを変えていけるのが特長の書体なんだそう。
カリグラフィーのカリは日本語で “美しい”という意味で、モダンカリグラフィーは美しさを前提としながらも、より自分らしい文字を探していくことができる書体なんです。soestyleでは、オリジナルの用紙を使って練習し、全5回ほどのレッスンで全てのアルファベットが書けるようになるそうですよ。
ところどころにモダンカリグラフィーの作品が散りばめられた、soestyleゆうこさんの自宅。
最初は、教わっていたモダンカリグラフィーの先生に都内から来ていただき、つくば市手代木にあるカフェ「Blackboard」でワークショップを開催したのがきっかけ。その後、Blackboardのスタッフや参加した人たちからのリクエストで、3年程前から自らも講師となってレッスンをするようになりました。
当時はまだ知名度が低かったカリグラフィーの魅力をつくばに住む多くの人に知ってもらいたいという思いから始めましたが、現在では遠く栃木県や福島県からも生徒さんが訪れているとのこと。作品に添えるサンキューカードを書きたいというハンドメイド作家さんもいれば、小さなお子さん連れのママの参加もあるそう。そんなママたちのために「子連れOKの日」というレッスン日も設けられています。
結婚式だけでなく、カリグラフィーをもっと日常生活に取れ入れてもらいたいと、その普及を願うゆうこさん。
soestyleでは定期レッスンのほかに、モダンカリグラフィーを体験してみたい、試しに作品を作ってみたいという人に向けて、ワンデイで気軽に体験できるワークショップも開催しています。こちらのペンケースは9月に開催されたワークショップで作られたもので、とってもおしゃれですよね!(*”ω”*)
現在予約受付中という12月のワークショップは、以前みっきぃさんがブログでご紹介した「DECO CARD」で開催予定。DECO CARDの紙を使用してクリスマスカード作りに取り組みます☆
また、これまで趣味で描いてきたという、緻密なリースの線画も少しずつレッスンに取り入れていきたいとのことなので、今後のレッスン情報はインスタグラムでチェックしてみてくださいね。
文字から始まる、ちょっぴりアンティークで丁寧な暮らし^^
この秋、また一つ新しい世界を知った特派員TAKAKOのレポートでお伝えしました♪