みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
暦の上では春ですが、まだまだ寒い日もありますね。季節の変わり目や寒暖の差が激しい時期は体調を崩しがちではありませんか?
“健康”をテーマとしたカフェがつくば市高野台にオープンしたと聞き、さっそく訪れました。
農研機構や理化学研究所などの研究機関から近いつくば市高野台にある「cafe 紫龍(しりゅう)」は、1月にオープンしてまもなく2カ月になります。
つくば市内と牛久方面を結ぶ国道408号線沿いで、交通量の多い通りにありますが、背の高い街路樹を店内から望むことができ、店内は落ち着いた雰囲気に包まれています。
こちらは鍼灸師でもある沼尻さんが切り盛りしています。内装を友人と手掛けたという店内はガラス張りで明るく、一人でも気軽に訪れることができます。
20年ほど前までヘリコプターの操縦士をしていたという沼尻さん。がん手術をした後、早期退職し、鍼灸師の道へと進みます。鍼灸や気功治療で多くの方を診てきましたが、敷居が高いと思われがちな鍼灸や気功の治療を”もっと身近に感じて欲しい”という思いから、健康をテーマにしたカフェをオープンさせたのだそう。
こちらで提供されるメニューは、薬膳スパイシーカレーと自家焙煎のコーヒーです。
カレーは、23種類のスパイスと10種類の生薬を配合したもの。果物と野菜のみを使用し、肉や魚などの動物性タンパクは一切使っていないというこだわりぶりです。しっかり煮込まれているため、コクがあり、辛さも控えめ。
ここの近くには海外からの多くの研修員が滞在するJICA(国際協力機構)があり、ベジタリアンやヴィーガンの研修員の方も来店しているのだとか。
ライスは、地元産コシヒカリを使ったサフランライス、もしくは料金をプラスすれば玄米と小豆を一緒に炊いて保温した発酵発芽玄米も選ぶことができます。発酵発芽玄米は老化抑制、コレステロール低下作用などに有効とのことで、健康を意識した方におすすめです。
私は発酵発芽玄米のライスに初挑戦!玄米というとパサつきを感じることもありますが、これには小豆がふくまれているため、まるで赤飯のよう。もちもちとした食感で、口当たりもよく、玄米だということを忘れてしまうような味わいでした。
カレーとの相性も抜群で、また食べたくなるような、癖になる美味しさです。
カレー自体にそれほど辛さは強くないのですが、指先・足先までがポカポカと温まるのが分かり、身体の冷えが解消されました♪
自家焙煎のコーヒーは、有機栽培の生豆を店内にある自家焙煎機で焙煎しています。
この日はコロンビアの生豆を焙煎する様子を見せてもらいました。ガラス張りのスタイリッシュな焙煎機は全自動。10分弱焙煎すると、はじめは黄緑がかった生豆が焙煎機の熱風に踊らされ、キャラメル色からこげ茶色へと変化していきました。
焙煎が終わると、辺りに漂う香りがコーヒー好きにはたまりません。
店内の奥は薪ストーブが置かれ、店内全体を温かい空気で包み込んでいます。その炎が揺れる様子は癒やし効果があるといわれ、見ているだけで心休まるから不思議です。
自家焙煎のコーヒーを味わいつつ炎のゆらぎを眺めるだけで、忙しい時間を忘れ、ホッとできますね。
「ここを気軽に治療ができる場所として提供していきたい」と話す沼尻さん。店内には治療のための仕切られたスペースもあり、身体の不調があれば相談することも可能なのだそう。
私も診てもらったところ「呼吸が浅くなっている」との指摘が。東洋医学に基づく経絡の滞りを気のエネルギーで流すことによって不調の症状を改善へ導くという沼尻さんの治療。ほんの数分間の施術で身体が軽くなったのを感じました。
健康志向の方が多く住まうつくばエリア。ここに、親しい友人と会話をしながら食事を楽しむこともでき、疲れたときはふらりと一人で訪れるというように、体調に寄り添ってくれる空間があるのがうれしいですね。
美味しくて身体にいいカレーとコーヒーがもたらす心地よいひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。
以上しらゆきがお届けしました。
所在地 つくば市高野台2-3-9
電話 029-836-7000
定休日 ※不定休のため、ホームページにてご確認ください。
営業時間 11時~17時 ※変更の場合あり ホームページにてご確認ください。