こんにちは、みっきぃです♪
市内の研究所巡りを通して科学に触れる「つくばちびっ子博士」や「つくばサイエンスツアーバス」をはじめ、夏休み期間中のつくばは学びの機会がたくさん!
その一つ、市内の4~9年生を対象に行われているつくばの教育資源を活かした体験学習「つくばサイエンスラボ」の様子をご紹介します。
「この夏は、つくばの科学と自然を体感しよう!」をテーマに、今年は歴史も取り入れた3つのコースが企画され、そのうちの一つを先日しらゆきさんがブログ(ロボットを指令通りに動かそう!「2019つくばサイエンスラボ」)でレポートしています^^
そのほか、「夜の観察教室 セミの羽化を観察しよう!」「チョウザメ&土器に触ろう!未来の農業と昔の暮らしを学ぼう」と題したコースが実施され、今回は後者へ伺ってきましたᕕ( ᐛ)ᕗ
この日、参加者28人の子どもたちを乗せたバスが最初に向かったのは、筑波山麓にある「飯島アクアポニクス」。代表の飯島朗さん(写真左)と飯島さんをサポートする島田敏さんのおふたりが出迎えてくれました。
魚の養殖(アクアカルチャー)と野菜の水耕栽培(ハイドロポニクス)をあわせた技術、すなわちアクアポニクスによって、チョウザメを養殖する傍らトウガラシやトマトなどの野菜を栽培している同社。
養殖に使った水を捨てずに肥料として使うことで、魚と農産物(植物)を同時に生産できるシステムは、未来につながる循環型農法としても国内外から関心が集まっており、昨年開催された世界湖沼会議でも飯島さんたちの実績を発表。宇宙での自給自足を可能にし得る方法としても注目を浴びています。
とは言え、チョウザメの養殖に乗り出した2010年から今日までの道のりは課題の連続だったと話す飯島さん。「課題に直面したとき、諦めずに解決方法を探したから今があります。人の知恵を借りながら、諦めずに努力して一歩一歩前進していけば必ず良いことがある」と語りかける言葉がとても印象的でした。
また、自然エネルギーに造詣が深く飯島さんをサポートする島田さんは「ここでも、皆さんと同じ年齢の頃に理科の授業で勉強していたことを使って試行錯誤しています。夏休みの自由研究を大人になった今もやっているよう」と学びを社会に還元することの面白さを話してくれました。
その後ビニールハウスに移動し、チョウザメが泳ぐ水槽の上で野菜が育つ光景をちょっと不思議そうに見つめていた子どもたち。
チョウザメを触ったり、収穫したトマトやスイカを試食させてもらったり、五感を刺激しながらつくばで発展を続ける「未来の農業」に触れていました。
真っ赤なトマトを頬張り「あまい」と笑顔を見せていた男の子。将来、つくばに“アクアポニクス村”を作りたいと語る飯島さんの夢に触れ「すごく夢がある。その村ができたらまた遊びに来たい」と感想を話していました。
お昼休憩をはさみ、続いて向かったのは「つくば市出土文化財管理センター」。
市内の遺跡発掘調査による出土品を保管しており、その一部が展示されています。休館日を除く9時~16時半まで誰でも見学することができるので、つくばの歴史を感じにぜひ足を運んでみてくださいね。
縄文時代から戦国時代までの土器や土偶、埴輪についての説明を受けながら、昔の人の暮らしに思いを馳せる子どもたち。同所で実際に行われている作業の一部も体験しました。
拓本をとって、土器の模様を写しとったり…
洗浄作業では、6月に上ノ室野中遺跡で発掘したばかりという縄文時代の出土品にも触らせてもらいました。
さらに、勾玉づくりにも挑戦。紙やすりを使って石を削る作業に「昔の人たちってすごい!紙やすりも使わずに、どれだけ苦労してこういう道具を作っていたんだろう」「本当だよね。楽しいけど、1個で限界」なんて会話をしながら、歴史に触れていました。
「歴史が好き!」と参加理由を教えてくれた女の子は、「見学だけじゃなくて、昔の土器に触ったり、洗浄をしたりとっても楽しかった。昔の生活にもっと興味がわきました」と意欲をのぞかせていました。
地域の農業と歴史、自然にたっぷりと触れ、充実した表情で帰りのバスに乗り込むつくばの子どもたち。夏休みの体験から、どんな興味の芽が育まれていくのかこれからが楽しみですね^^
以上、みっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ
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