こんにちは。子どもの頃、かるた遊びが大好きだったみっきぃです♪
家族や親戚、友だちと絵札を囲んだ記憶は今もいい思い出。そんな世代を超えて楽しめる「かるた」を使った授業が、つくば市内の学校で行われると聞き行ってきました!
訪れたのは、市内北部に位置するつくば市北条の「つくば市立秀峰筑波義務教育学校」。2018年4月、周辺の9小中学校が統合し開校した小中一貫校です。
この日行われていたのは、クラスター交流会と言われる学年横断型の授業。「学習」「生活」「行事」における生活体験を共にすることで、リーダーシップや年齢の垣根を超えたコミュニケーション力を養う機会になっています。
上級生が下の学年の子に勉強を教え、時には一緒に掃除をしたり。また、行事などで同じ目標を共有する経験はとてもいい刺激になっているそう。統合してから2年目を迎える今年は、児童生徒自ら「クラスター交流でこんな授業をやりたい」という意見も活発に交わされており、子どもたちの自主性が育まれる機会にもなっています。
今回、このクラスター交流会の一環として実施された「かるた大会」に臨んだのは、5年生と8年生262名。5、8年生の混合班に分かれ、じりじりと膝を突き合わせて絵札を囲んでいました。
その白熱ぶりといったら!たまらず飛び入り参加したくなるほどの熱気あふれるムードの中、先生が読み上げる札に耳を傾けると…
「し」七味には なくてはならぬ 福来みかん
「そ」空高く そびえるバナナ(877m) 筑波山
「ら」乱世の世 何度も挑んだ 小田氏治
同校に通う児童生徒が暮らす地域の特産品や伝統行事、歴史や方言など、「あ」から「ん」まで46枚に秀峰筑波地域の魅力がぎゅ~っと詰まった内容。このかるたこそ、今つくば市内で話題を集めている「秀峰筑波かるた」です。
昨年度、PTA役員を中心に立ち上がった「秀峰筑波かるた制作委員会」を中心に、同校の5年生が読み札、美術部の生徒たちが絵札を担当。絵札の裏には、実行委員が考えた解説が書かれており、内容の監修は地域の人たちに依頼。学校の先生たちによる最終校正を経て、延べ3,000人を超える地域の人たちが携わった「秀峰筑波かるた」が誕生しました。
「つくばに住んでいても、知らないことがたくさんある。年齢関係なく遊べるかるたを通して、子どもも大人もまだまだ知らないつくばの魅力を発見してほしい」と話すのは、制作委員会の委員長・柿崎優子さん。
実は優子さん、以前ブログで紹介した「筑波山麓いかっぺカルタ~作岡編~」を制作した発起人!秀峰筑波義務教育学校に統合した学校の一つ、作岡小学校の閉校記念品として周辺地域のディープなネタ満載のオリジナルカルタを作り、各家庭に配布しました。
その時、こんな目標を話していた優子さん。「地域ごとにネタを集め、それぞれの“いかっぺ”なところを持ち寄って互いの魅力を知ることで、より良い学校を作る動きにつながってほしい。次に目指すは、筑波山麓いかっぺカルタ・秀峰筑波編!」。その思いが筑波地域の魅力を集結させ、この日初開催となった「秀峰筑波かるた大会」の子どもたちの笑顔につながりました。
記念すべき第一回の優勝者は、8年生の女子生徒。獲得した24枚の絵札を手に、照れくさそうに顔を隠していました^^
取った絵札を手に、「これ俺の住む地域のだよ」「前のかるた(作岡編)、家でもやったよ」とちょっぴり誇らしげに教えてくれた子どもたち。終わった後も、絵札を見せあったり、裏の説明書きを読んだりと、思い思いにかるた遊びを楽しんでいるようでした。
「つくばに暮らす人たちのコミュニケーションツールの一つとして、かるたの輪が広がっていったら」と話す優子さん。統合によって学校が遠くなり、足を運ぶ機会が減った地域の人たちにも、再び学校へ出向くきっかけになればと筑波地域の人を招いたかるた大会も思案中だそう。
そして、「作岡、秀峰筑波ときたら、次はつくば!観光のお土産や外国の方も遊べるように英訳をつけることなども考えています。みんなで楽しめるかるたを通して、つくば全体を盛り上げていきたい」と、にんまり^^
皆さんだったら、どんなつくば自慢の札を作りたいですか?つくばの「宝」を語り継ぐかるた熱の高まりに、ワクワクしながら学校を後にするみっきぃでしたᕕ( ᐛ)ᕗ
※「秀峰筑波かるた」は、販売されていません。貸し出し希望など、問い合わせはメールにて。
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