皆さん、こんにちは!TAKAKOです。
春のきざしを感じつつも、まだまだ寒さの残るこの季節。買い物の途中で、散歩の途中で、見つけるとつい食べたくなってしまうのが…そう、焼き芋!
茨城県は栽培面積・生産量ともに全国第2位のさつまいもの大産地。だからこそ焼き芋に関しては「ちょっとこだわりがある」という人が多い気がします☆
そんな人たちから長年に渡って愛され、今では全国にもファンがいるという、つくばの知る人ぞ知る焼き芋屋さんを今日はご紹介したいと思います。
宇宙航空研究開発機構JAXAや、物質・材料研究機構NIMSといった研究所が軒を連ねる、通称“東大通り”。
そこから一本路地を入ると、特派員の目に飛び込んできたのは「やきいも」と書かれた素朴なのぼりと、積み上げられた丸太の山でした。
実は、こちら「つくば石焼芋」の焼き芋作りは、なんとこの丸太を割って薪を作るところから始まるんだそう!
雨ざらしで1年以上置くことで木のアクを抜き、薪小屋で更に6か月間乾燥させて作る薪。どうやらこの薪にもおいしさの秘密がありそうです。
慣れた手付きで薪をくべ、釜の蓋を開けて芋の焼き具合を見る店主の松本さん。
毎朝8時に火を起こし、1時間程度釜を温めてから芋を入れ、焼き上がりまで待つこと2時間。
その間、じっと待つだけなのかな?と思いきや、お話を聞いている間にも何度か蓋を開け、中の芋をくるくると回す作業を繰り返していました。
釜の中の温度は、薪をくべながら常に70℃に保っているという松本さん。その温度は手の平の感覚で分かると言います。
それでも場所によって微妙な温度差があるので、焦がさないように途中で何度も芋の向きを変える必要があるんだそう。
向きを変えるタイミングは、これも機械を使って判断するわけではなく、“匂い”で分かるとのこと。
この道20年の松本さんには、手の平で温度を、かすかな匂いの違いで芋の焼き上がりを感じることができるんですね!
出来たてホクホク!の石焼き芋に頬が落ちる特派員( *´艸`)
使っている芋は、主に紅はるかやシルクスイート等もちろん県産のもの。
猛暑の影響で、昨年の芋は少し硬くなってしまったそうなのですが、とっても甘くておいしい!
ねっとりとした食感が病みつきになりそうです。
出来たての焼き芋と同じくらい人気なのが、こちらの冷凍焼き芋☆冷凍すると芋の繊維が壊れるので、より柔らかく滑らかになるんだそうですよ。
黒く光っているのはなんと全て、蜜!冷凍すると蜜の多さがよく分かりますよね。特派員もいただきましたが、まるで黒糖のような甘さに驚かされました。
どうしてこんなに蜜が出るんですかと尋ねると、この蜜を出すのに8年間も研究を重ねたとのこと。残念ながら企業秘密だよと笑う松本さんでした。
冷凍焼き芋は温めて食べるも良し、凍ったまま輪切りにしてアイスクリームと一緒に食べるも良し。夏のおやつにも、贈り物にも最適です。
お隣の阿見町から訪れていたのは、こちらの焼き芋の大ファンだという、てるくんご一家。
よそにないおいしさなので、遠くてもここまで買いにきたくなるんだそうです。
実は生後7か月のてるくん、この瞬間が焼き芋デビュー♪
最初は「なんだろう?」という表情でしたが、一口頬張ると、もぐもぐ上手に、ごっくん!
そして満面のスマイルで、もっとちょうだい!と催促するてるくんなのでした(*´ω`*)
先日テレビで取り上げられたこともあって、最近では東京、埼玉からもお客さんが訪れるようになった「つくば石焼芋」。
ときには九州から注文を受けることもあるそうですよ。
生まれも育ちもつくばだという、店主の松本義男さん。
お店をやっていて一番嬉しいのは、お客さんといろいろな話ができること、なんだそうです。
「あの焼き芋屋さんなら」と、若いお母さんたちが子どもたちをおつかいに出してくれたり、中学生や高校生が自転車で立ち寄ってくれると心があたたまると言います。
そんな風に子どもたちとの会話を楽しんでいる松本さんだからこそ、なんと、近隣高校の合格ボーダーラインは何点かということもご存知で、さすがだなあと思いました!
「つくばの子は真面目だっぺ!」
嬉しそうに話す松本さんの焼き芋が人気なのは、きっと味だけではないですね(^_-)-☆
以上、特派員TAKAKOのレポートでお送りしました♪
【つくば石焼芋】
つくば市倉掛889-1
営業時間:11:00-19:00(品切れの時点で終了)
定休日:水曜(11月1日-3月31日無休)
駐車場:有