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理科好きの子どもたち集まれ!「つくば市サイエンスキッズリーグ2018」

つくばスタイル特派員 しらゆき Blog 
2018年11月05日

みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。

 

“三人寄れば文殊の知恵”ということわざのように、三人一組のチームが一丸となって、理科の問題に取り組み、競い合う―。

小学5年生から中学生を対象とした理科のイベント「つくば市サイエンスキッズリーグ2018」がつくば市で開催されました。

 

理科の知識のみならず、三人のチームワークが重要というこのイベント。決勝があると聞き、その様子を取材してきました。

 

 

会場となったのは、つくばエクスプレス(TX)みどりの駅から徒歩約5分の場所にある、つくば市立みどりの学園義務教育学校です。

ここは、みどりのエリア周辺の開発による人口増加に伴い、2018年4月に開校したばかりの新設校。

 

つくば市内の小中学校は、9年間の連続性・持続性のある学びを推し進める小中一貫教育を取り入れています。

小学1年生から中学3年生にあたる9年生までが同じ校舎で学ぶ“施設一体型小中一貫校”である同校は、木をふんだんに使った温もりあふれる雰囲気の教室が特徴で、校庭も広々!

 

この真新しい校舎の理科室が決勝の舞台となります。

 

 

今回で7回目の開催を迎えた「つくば市サイエンスキッズリーグ2018」は、開催当初の個別戦のスタイルを一新し、3年前から三人一組のチーム戦となっています。

 

夏休み期間中に行われた予選には、約92チームが参加。そこから個人・チームそれぞれの筆記試験を経て、選ばれた小学・中学各8校のチームが決勝に臨みました。

 

学校の代表として参加しているメンバーの表情は、凛々しく、緊張した様子が伝わってきます。

中には、学校名が刺繍されたオリジナルの白衣に身を包んだチームも。気合十分です!

 

開会式では各チームが一堂に会し、実技の内容が発表されました。

決勝は、2つの実技で競います。小学生も中学生と同じ問題に取り組むというから驚きです。

小学生と中学生が分かれて、二つの理科室で行われた実技は、大勢の保護者が廊下からガラス越しに見守る中、スタートしました。

 

 

一つ目の課題は、水溶液について。3つの中身のわからない水溶液を探る問題です。

与えられた情報から課題解決に必要なことを整理し、自分たちチーム独自の方法で答えを探ります。

 

用意された実験器具を駆使して、どのように実験をしたらよいか。「これを使ったらいいのでは?」「これをこうしてみよう」とチーム内でアイデアを出し合っていました。

 

机上には試験管やコンロ、蒸発皿、リトマス試験紙、ビーカー、ストローなど理科の実験器具が用意されており、これらを使って答えを導き出します。

審査には、これらの器具が正しく使われているかも判定基準になっているのだそう。答えだけでなく、それを導き出す経過までもが重要ということですね。

 

 

水溶液は見た目や臭気で判断できるものもあれば、それだけではわからないものがあります。

蒸発皿で水溶液を熱してその変化を観察したり、リトマス試験紙を使って反応を確かめたりと、どのチームも限られた時間の中で、集中して取り組んでいました。

 

終了時間直前に、酸性・中性・アルカリ性を判別するのに使うBTB溶液を用いて、水溶液の色の変化に気づいたチームは「やった!」と手をたたいてガッツポーズ。自分たちで答えにたどり着いた喜びの瞬間ですね。

 

 

続いて、二つ目の実技は、カラーボールを使ったもの。

与えられた材料を駆使して、たくさんのボールを入れられる容器を作るという課題です。

 

むむ…難しい。大人でも考えてしまうようなこの課題に、各チームが手際よく具体的な形にしていきます。

 

 

ボールをつぶさず、容器からボール全体がはみ出さないように…。どのチームも独自の考え方で作業を進めていました。

同じ材料を使っていますが、チームによって形はさまざま。チームごとの工夫やアイデアが盛り込まれています。

 

理科の知識や思考に加え、こういった技能が理科を学ぶ上で今後必要になってくるスキルなのだとか。持っている知識を活かして、それを使いこなす技能が問われる課題でした。

 

決勝の実技を終えると、緊張から解放され笑顔が見られた参加者のみなさん。

理科が大好きという男子二人、女子一人のチームで参加した中学生に話を伺いました。

 

「課題は難しかったけれど、チームで力を合わせて答えを導き出せたときはうれしかったです」と熱く語ってくれました。

 

中には、同じ学校から2チームが決勝まで駒を進めたところも。その一つ、会場となったみどりの学園義務教育学校の中学生2チームは科学部の精鋭たち。理科が好きで、普段から科学部で切磋琢磨しているというみなさんです。

 

「水溶液の問題はクリアできましたが、二つ目のボールの課題が難しかったです」「チーム内のリーダーとなる人がうまくまとめてくれたので、三人で協力してできました」と話してくれました。

目を輝かせて熱心に話してくれた様子から、チームで力を合わせて難題の答えを導き出せた達成感が伝わってきました。

 

 

閉会式では二つの実技の解説が行われ、子どもたちならではの柔軟な発想の方法が発表されると、会場からは驚きの声があがりました。

 

決勝の結果は金賞・銀賞・銅賞として後日学校を通して通知され、11月に開催されるつくば市のイベント「科学と環境のフェスティバル」のオープニングセレモニーで表彰式が行われるとのこと。結果が楽しみですね。

 

つくば市では、「つくばちびっこ博士」「科学と環境のフェスティバル」「つくば科学出前レクチャー」といった、理科好きの子どもたちを育む取り組みがたくさん用意されています。

理科や科学と身近に触れ合うことができる環境が整備されているつくばの子どもたちは、とても恵まれていますね。

 

今回のイベント「つくば市サイエンスキッズリーグ」は、理科の面白さを体験して、学校の垣根を越えた交流の機会にもなっていました。

「楽しかった!」「また参加したいね」結果を待たず、そんな声が聞こえてきたことが印象的でした。

 

以上しらゆきがお届けしました。

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