クレープとガレット。クリームにフルーツ、ハムに卵に…どんな食材も優しく包み込む、まるく小さな宇宙にいつだって夢中なみっきぃです♪
ふわっと香り高く、もちもち食感がくせになる小意気な味わい。そんなつくば育ちのスイーツに出合いました♪
販売しているのは、アイボリーのワーゲンが目印の「Champs de ble(シャン・ドゥ・ブレ)」。つくばエリアを中心としたマルシェやイベントなどで移動販売をしており、見かけたことがある方もいるのではないでしょうか♪
材料に使っているユメシホウ、常陸秋そばは、どちらもつくばエクスプレス研究学園駅から15分ほどの畑で自家栽培し製粉したもの。
ユメシホウとは、関東地域での栽培に適したパン用小麦を求める声に応えて市内にある農研機構が開発した品種で、もちもちっとした食感が特長。元々、店主のお母さんが趣味にしていたパン作りのため畑で育てたものをクレープに作ってみたところ、その食感に加え出来上がりの香りの良さに惹かれ材料として使うことを決めたそう。
また、全国のそば職人から高評価を得ている県が誇るブランド品種の「常陸秋そば」を使ったガレットは、しっかりとした食感の風味豊かな味わいです。
このつくば育ちのクレープ、ガレットを生み出し販売する野堀伸子さんは、つくば市出身。進学を機に都内へ、カフェなどでの勤務経験を経て接客の楽しさを知るうち、いつかは地元でお店を持ちたいと夢が広がりました。そんな時に思い出したのは、家族のため楽しそうにパンやケーキを焼く母の後ろ姿だったと言います。
渋谷でフランス伝統の味を再現するクレープリー「オ・タン・ジャディス」などで修行後、2014年にIターンし「Champs de ble」をオープン。イベント店舗としてその名が浸透し始めた頃、本場の味や文化を体感しにフランスへ。
「Champs de ble」をどう展開していくか考えていたとき刺激を受けたのは、自分のペースを大切に肩の力を抜いて仕事と向き合うフランス人の姿でした。
自分らしく働き続ける。そんな無理しない生き方が、伸子さんらしく「Champs de ble」を続けていくヒントに―。
1年間の滞在を経て、帰国後からスタートさせたのが現在の移動販売というスタイル。始めて1年ちょっとにも関わらず、すっかりそのおしゃれなワゴンカーのイメージが定着し地元住民から親しまれています。また、声がかかれば市外や県外で出張することもしばしば。
「おいしいって言葉を聞くとやっぱり嬉しくて。その反応をダイレクトに感じられるのが、この仕事の醍醐味です」
今や相棒のようなワゴンカーと共に、つくば育ちのクレープとガレットで各地に笑顔を届けます。
つくばで生まれ育ち、東京、フランスで暮らした伸子さんに、市内のおすすめのスポットを聞いてみると満面の笑みで答えてくれました。
「やっぱり筑波山ですかね」
年に数回は登山にも出かけ、県外から友人が遊びに来るときには案内することも。
そして何より、子どもの頃から親しみ悠然と佇むその姿は故郷の風景そのもの。TX開通に伴い街並みが発展を続ける今もなお、変わらずに在り続けるその景色に「Champs de ble」の未来が重なります。
「この街で育った子どもたちが大人になって地元に戻ってきたとき、変わらない味で迎えられるよう、細く長く続いていくお店にしていきたいですね」
つくば育ちの小意気な味が、いつまでもこの街に根付いていってほしいと思うみっきぃでしたᕕ( ᐛ)ᕗ
【Champs de ble(シャン・ドゥ・ブレ)】
住所:茨城県つくば市二の宮2-14-16 セントラル88 101号室
店舗の営業日・時間、及び販売スケジュールは、twitterかFacebookでご確認ください♪