みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
つくば市で毎年この時期に行われる「つくば学園ウオークラリー大会」。今回でなんと28回目を迎えます。
そんな歴史のある催しに家族で初めて参加しました。
“ウオークラリー”とは、「コマ図」と呼ばれる地図から出題される問題を解きながら歩いてコースを進み、あらかじめ設定された時間内でのゴールを目指して、「問題得点」と「タイム得点」の合計点を競うゲームです。
グループ競技のため、2人以上での申し込みが必要です。
今回の主会場は、つくば市谷田部にある谷田部総合体育館。
受付を済ませ、体育館の中に足を踏み入れると、スタートを待つ大勢の人にびっくり。参加者の顔ぶれは、家族連れや小学生の友達同士とそのお母さんのグループなどさまざま。
28回目の今回は、500名を超えるエントリーがあったのだそう。
参加者全体をAからDの4コースに分け、それぞれ違うコースを回ります。
開会式では、五十嵐立青つくば市長のあいさつの後、スタッフから競技説明がありました。
コマ図の読み方や得点や順位についての詳しい話を聞き、競技の全容がわかってきました。
問題には2種類あり、コマ図を見ながら解き進める「コース問題」と、コマ図の中に「観察」マークがあるエリアから出題される「観察問題」です。
「コース問題」は、コマ図で指示された場所にある電柱や看板などから出題されます。
「観察問題」は、配点が大きく、正解するとかなりの高得点が期待できますが、ゴールに戻ってくるまで何が問題になっているかわかりません。観察エリアを注意深く調べる必要があります。
次に、タイム得点とは、スタートからゴールまでの所要時間で決まります。
重要なことは、“速さが重要ではない”ということです。事前に設定された「かくしタイム」というものがあり、それと同タイムでゴールしたチームが満点となります。この「かくしタイム」との差が1分開くごとに1点減点となるので、ゴールが早すぎても遅すぎても減点となってしまいます。
スタート時に、この「かくしタイム」がいつに設定されているのかはわからないので、慌てる必要はありません。
ルールを理解したところで、いざスタートです。
スタート地点には、つくば市のマスコットキャラクター「フックン船長」が応援に駆けつけてくれました!子どもたちに大人気のフックン船長。みんなと写真を撮ったり、握手を求められたりと忙しそうでした。
かくしタイムがあるおかげで、焦らずにゆっくりスタートできるのがいいですね。受付でタイムカードに打刻をして、スタート時間を記録してから笑顔で出発です。
コマ図を見ながら、自分の今の位置、電柱、建物など書いてある情報をもとに、問題の答えを書いていきます。
答えを見つけたら、次のコマ図の場所まで進みます。進む方向はコマ図の中に矢印で記載されており、迷うことはほとんどありません。
横断歩道やコースのいたるところにスタッフの方がおり、迷ったり困ったときにも安心です。
私たちは谷田部やみどりの方面を歩くコースになり、普段は車で通過する道をひたすら歩いていきます。
大きな通りから脇道を入り、車ではなかなか行かないような裏道まで進んでいきます。地元の人でもなかなか知らないような森の中の道も通っていきました。
コマ図をよく見ておかないと、問題が出題されていたことに気づかず、問題ポイントを通過してしまうことも。
「あ、間違えた!」と息子は慌てて、来た道を戻り、答えを確認していました。
どんな問題が出題されていたのか、みなさんも気になるのではないでしょうか?
例えば、電柱の番号や、マンホールに書かれた文字、看板の文字など細かなところから出題されています。
何気なく歩いていただけでは気づかないような箇所が問題になっています。
朝10時過ぎにスタートし、気づけばもうお昼。2時間近く歩き、そろそろ休憩と思っていたら、観察ポイントの公園へ到着です。
レジャーシートを広げて、ちょっとしたピクニックです。同じように公園で休憩をとるグループが多くみられました。
そして、公園内の隅々まで、観察を入念に行います。
ここでスケッチを始めた息子。
というのも、「心に残る風景をスケッチしよう」と、歩きながら見た風景を一コマのスケッチにおさめる企画がありました。
スタート時に受け取った画用紙にスケッチをして、持参した色鉛筆などの画材で色を塗ります。
他にも多くの子どもたちが一生懸命に鉛筆を動かし、心に残った景色を思い思いに表現していました。
いよいよコマ図も後半です。
「あと少しだから頑張って!」と地元の方の応援を受け、ゴールを目指します。
それもそのはず、スタートから3時間が経ち、疲労もピークに。
ようやくゴールである谷田部総合体育館へ戻ってきたのは、スタートから4時間近く経った14時半ごろ。
体育館で腰を下ろすと、疲労がどっと襲ってきます。でも、疲れたのは大人だけで、とりわけ元気なのは小学生くらいの子どもたち。驚いたことに、ゴールした後もあたりを走り回っていました。
全員がゴールした後は、閉会式と表彰が行われました。
上位3チームが入賞。そのほかにも10位、15位、20位の“飛び賞”のチームに賞品が贈られ、惜しくも入賞を逃した参加者から惜しみない拍手が送られていました。
そして、参加者全員のチャンスのある抽選会で用意されていたのは、市内にある有名レストランの食事券や有名テーマパークのパスポートチケットなど、豪華賞品の数々!
幸運にも当選したチームはみんな嬉しそう。疲れも吹き飛びますね。
疲労の後の爽快感が心地よく、このイベントが28年という長い間、市民から愛されてきた理由が分かった気がしました。
わが家は残念ながら入賞と抽選会のいずれも該当しませんでしたが、クイズのようなスタイルが子どもにとっては謎解き感覚で新鮮だったようです。
「また来年も参加して、入賞を目指すぞ~」と意気込む息子でした。
以上、しらゆきがお届けしました。