皆さん、こんにちは!TAKAKOです。
今日は前回のブログに引き続き、筑波山麓を巡る小さな秋の旅の続きをお届けします。
田井の里(神郡)でコーヒーをいただいた後は、筑波山中腹にある「旧筑波山郵便局」へ向けて出発。
歩いたのは、日本の道100選にも選ばれている「つくば道」です。
北条から、神郡、筑波山神社まで続くこの「つくば道」。
当初は神郡から郵便局まで一時間程かけて歩く予定でしたが、雨のため、筑波山中腹の“六丁目の鳥居”付近まで車で上ることに。
そこからは、噂に聞く、とっても急な坂道を歩いて上ることにしました。
途中で息が切れてしまったので、休憩を取るつもりで振り返って見ると…びっくりするほどの急傾斜!
「こんな坂道を上ってきたんだ!」と驚くのと同時に、眼下に広がる素晴らしい景色に…思わず息を飲みました。
3代将軍家光が整備したと言われる、この「つくば道」。
途中には小林一茶の句碑もあったりと、息を切らしながらも歴史散歩の気分に浸る特派員。
そして、車が通ることのできない石階段を上れば郵便局まではもうすぐです。
たどり着いた「旧筑波山郵便局」は、差し色の赤と洋風建築が乙女心をくすぐる、なんともレトロかわいい建物!“ハイカラ”なんていう言葉が似合いそうですよね。よく見ると、ガラス戸の枠が〒になっていました^^
昭和14年に建てられ、昭和50年に現役を引退したこの郵便局は、平成20年に筑波大学の学生と地元の方々によって修復され、現在は春と秋に期間限定公開されています(今回は「筑波山麓秋祭り」10/28-11/5に合わせて公開)。 期間中は自由に見学できるばかりか、実際にここから手紙を送ることもできるんです。
懐かしい郵便屋さんの赤い自転車。そして、その横にあったのは「手漉きはがき作り」の案内板。
「つくば道」に落ちている色とりどりの葉を使って、オリジナルのはがきを作ろう!というものでした。
局舎内では、手作りのはがきなども販売されており、ちゃぶ台や文机に座ってゆっくりと手紙を書くこともできます。
窓口の前には昔ながらの、のっぽな赤いポストが置かれていて、こちらから投函すると筑波山神社の描かれた消印を押してもらえるとのこと。訪れた記念に自分宛てに送る人も多いそうですよ。そんな私も、旅の思い出に一枚…^^
そして、娘は「手漉きはがき作り」に挑戦!
ミキサーに、ちぎった紙を入れてトロトロの液状にした後、それを木枠に流し込み、外で見つけた落ち葉を自分流に飾りました。
最後は板に挟んで、ぎゅっと水を切り…
ガラス窓に貼り付け、当てている新聞紙などをそっと剥がせば完成!
こちらで数日間乾かし、後日、大好きなおじいちゃんとおばあちゃんの元へ発送されることになりました。
作業をしている間に感じていたのは、この局舎内だけ時間がゆっくりと流れているような感覚。スタッフの方々との話も楽しく、気づけばそろそろ日の落ちる時間になっていました。
石階段を上りきって下を見ると、街灯が灯り始めた「つくば道」。
ここから筑波山神社のシンボル、大鳥居までは歩いてすぐ。秋の小旅行もそろそろ終わりです。
来た坂道を下りながら、今日出合った街の人たちのことを思い浮かべた特派員。
おばあちゃんも学生も、伝統ある街並みや豊かな自然を大切にしながら、それでいて、新しい試みに老若男女問わず積極的に参加しているのが印象的でした。
春、桜の咲く季節になったら、今度は北条から筑波山神社までもう一度「つくば道」を歩いてみよう―。次はどんな体験をさせてもらえるのか、今からワクワクしている特派員TAKAKOでした♪