皆さん、こんにちは!TAKAKOです。
突然ですが、皆さん「つづら」というのをご存じですか。
『舌切りすずめ』でおじいさんがすずめにもらうアレ!と言うとピンとくるでしょうか?!
小さなつづらには財宝が☆大きなつづらには化け物が…という、あのつづらのことです^^昔の収納箱ですね。
今回は、そのつづらを手仕事で一から作っていらっしゃるという「高橋つづら店」にお邪魔しました!
お店は、TX研究学園駅からつくば駅方面へ向かう大きな通りに面していて、おしゃれな外観と、のれんがパッと目を引く一軒家。コンクリートと木がとてもいい具合にミックスされた、こだわりいっぱいのお店兼住居なんです。
店主の高橋さんは、茨城県出身。
中学、高校はつくば市内の私立茗渓学園へ通い、大学は都内へ。
元々インテリアに興味があり「その方面で自分にしかできないことをしたい!」と、都内に住んでいた頃に昔の収納用品であるつづら作りを学び始めたんだそうです。
そんな高橋さん、実は元ラガーマン!
でも、そのたくましい風貌とは違って、穏やかな口調で、とってもお話しやすい方なんですよ。
右上の写真は、つづらの骨組みとなる竹かごを編むため、竹を薄く割いているところですが、この技術を習得するまでに4~5年の歳月を費やしたそう。
使っている竹は地元つくば産のもの。
特派員TAKAKOは、竹を割く作業を見ているだけで足の親指がつりそうになりました…^_^;
その竹を割る作業をしているのは、自宅の中庭。
都内の大学に進学した高橋さん。
「どうして茨城へ戻り、つくばでお店を始めようと思ったんですか」と尋ねると、
「こんな作業、都内じゃご近所迷惑でできないですよね」とニコニコ^^
茗渓学園時代に知り合った人脈に今も支えられていること、そして都内へのアクセスが良いことを挙げられました。というのも、人形町にあるつづら作りのお師匠さんの元へ今も通っていらっしゃるからだそうです。
左の大きなかごは五月人形を収納したいというお客様のオーダーで現在製作中のもの。
なんとこれらを持ってTXに乗り、人形町のお師匠さんの所まで行かれるんだそうです。
そして、そこで糊を塗り、和紙に蚊帳を合わせて丈夫にしたものを貼った後、柿渋と布海苔を混ぜたものを塗って乾かし…最後にカシュ―漆を塗ってようやくつづらの完成となります。
かごのフチが大きくしなっているのは、最終的に膨張することを計算した上でのことで、その膨らみ具合を考えながら竹を編むというのも、また職人技!と思いました。
こちらが完成品のつづら。色は、朱・黒・溜色(茶色)の3色。
高橋家の家紋とお子様たちの名前が入れられています。
最近はカゴを使った収納法が雑誌などでも紹介されていますが、それがつづらだったら特別感がありますよね!
つづらは防虫、調湿機能に優れているので衣類のほか、書類や大切な思い出の品をしまって、飾っておくのも良いということ。
例えば、子どものへその緒や母子手帳などをしまっておいて、結婚するときに名入りのつづらごと渡せば…自分が大切に育てられてきたことが分かる素敵なプレゼントになりそうですよね^^そんなことを考えたら、まだ小学生だというのに子どもの結婚式を想像してウルッときてしまう私です(笑)
以上、温故知新の収納グッズにすっかり魅了されたTAKAKOがお伝えしました♪
【高橋つづら店】
つくば市研究学園7-44-2
TEL:029-845-4783
営業時間はお問い合わせください