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龍が如く燃え上がれ!つくば市百家の「竜水万灯祭」

つくばスタイル特派員 ヤギッチ Blog 
2014年09月19日

どーも、ヤギッチです♪

 

今日は、つくば市百家(はっけ)の観音寺でおよそ200年前から行われている奇祭「竜水万灯祭」をご紹介します^^

 

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遠くに筑波山が見える秋の夜空に、竜が舞い登るように打ち上がるロケット花火が祭りの主役♪

本来は観音様の命日でもある9月17日(旧暦だと8月17日)、に行われる祭りでしたが、今は9月の第2日曜に開催されています。

 

およそ200年前、この地域で疫病が流行った際、夢枕に観音様が立ち「硝煙を漂わせれば、流行病は消えます」とお告げがあったことから、奉納花火として打ち上げられるようになったと言われています。

 なんと、打ち上げられる200発のロケット花火は、地域住民の方が制作しています!

 

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昔は火薬も自分たちですり潰すところから一日がかりで製作していたとのこと。

法律が厳しくなった現在では、事前につくば市内にある山崎煙火製造所にて資格を持つ住民の方たちが火薬を調合しています。

昔は乾燥した竹筒を10cmほどに切ったものに調合した火薬を詰めていましたが、今では薬莢(やっきょう)をリサイクル。

こちらの薬莢も筑波射撃場のものを使用しており、完全にmade in つくばの花火です^^

 

火薬を調合したら、祭り当日に住民の方々で「羽根付け」と「口火付け」を行います。

今年初めて羽根付けと口火付けを行ったお父さん方もいました。

つくば市百家周辺は、昔から住んでいる人々と、比較的新しい街並みが広がる「豊里の杜」の住民が混在している地域。

新しい住民との交流の場としても、このお祭りは役立っているのかもしれません。

 

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火薬を詰めた薬莢を、1.5~1.8メートルの魔除けに効き目があると言われるヒメムカシヨモギ(通称:貧乏草)を乾燥させたものに、バランスを取りながらくくりつけます。

これが「羽根付け」と呼ばれる作業。

このバランスが崩れていると、打ち上げた際に天に向かってまっすぐ昇らず、あっちこっちへ飛んでいってしまいます。美しい打ち上げにするための重要な作業♪

 

最後に、導火線をつける作業「口火付け」が行われます。

薬莢に穴が空いており、そこに導火線を差し込みます。

導火線が差し込み口から落ちたりしたら、花火は打ち上がりません。また、どの程度差し込むかによって、火をつけてから花火が打ち上がるまでの時間が決まります。

これも長年の勘と技術が必要な作業なのだそうです。

 

上手に製作したロケット花火は、「シュルシュルシュル」と音を立て、キラキラと火の粉を飛ばしながら約100mほど上空まで昇ります^^

今年も迫力満点のロケット花火に、歓声が上がりました。

 

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昔は地域を8班に分け、それぞれで花火を製作していたとのこと。

キレイに火花が散るかなど美しさや、打ち上がる高さを競い合い、審査員もいる花火大会の様相を呈していたそうです。

 

今は地域が一体となって200発のロケット花火と、菊などの普通の花火が200発ほど打ち上げられます。

普通の花火も、家があるため小さいものしか打ち上げられないそうですが、間近で見えるので写真のように大迫力!

視界いっぱいに大輪の花が広がり、ロケット花火も含め、大人から子どもまで楽しめる行事になっています^^

 

時代に合わせ微妙に変化しながらも、地域の方々で伝統を受け継ぎ、守られている竜水万灯祭。

これからも、ぜひ続けて欲しいお祭です♪

 

以上、中学生カップルが微妙な距離感で花火を見ていたのを、背後で独り見ていたヤギッチがお送りしました♪

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