どーも、ヤギッチです♪
今回は高エネルギー加速器研究機構(KEK)のコンサートにお邪魔しました^^
みなさんはKEKに、どのようなイメージをお持ちですか?
KEKでは主に物理学の研究が行われています。
高エネルギー加速器を使う実験ができ、海外からも研究者が訪れます。
電子や陽子などの粒子を光速近くまで加速させ、高いエネルギー状態にすることで、宇宙の起源だったりタンパク質の構造など、さまざまなことが分かるのだそうです。
高エネ研の研究が難しくてよく分からない。「高エネルギー状態」ってどんな状態? と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
そんな研究者以外の方にもKEKに足を運んでいただき、親しみを持ってもらおうと開催しているのが、KEKコンサート♪
KEKで働く職員さんだけでなく、一般の方も見ることができるコンサートで、年に数回、同研究所の敷地内にある小林ホールで開催されています♪
会場の小林ホールは、KEKの小林誠特別栄誉教授氏が2008年に益川博士ともにノーベル物理学賞を受賞した際、記念につくられたホール。本来は講演会等に使用される、約240席のホールです^^
KEKコンサートは2003年から開催され、私が行った日は記念すべき50回目。
50回目という節目で、KEKコンサート初のJAZZの演奏。普段はクラシックや邦楽などが演奏されています^^
JAZZはトランペッターの知人に案内されてNYのJAZZクラブでビッグバンドの演奏を1回聞いたことがある程度の私…果たして楽しめるのだろうか?と不安がありました。
でも、宇宙で流れた曲としても有名な「Fly Me To The Moon」、サウンドオブミュージックの「私のお気に入り」や「Spain」「A列車で行こう」など、有名曲を演奏してくれたので、とっても楽しめましたよ♪
私の席の目の前では、お子さんがリズムを取ったりノリノリにダンスしていました。
音楽を心から楽しんでいる様子が実に微笑ましい!
休憩中お父さんに話しかけてみると、KEKの職員さんで、家族で聴きに来たそうです^^
JAZZが好きで毎年必ず新潟のライブに行くという女性にも出会いました。
「JAZZをやると知って、初めて高エネ研に来ました。高エネ研ってどういうところか知らなかったし、訪れるきっかけもなかったですから…。とっても良いコンサートだし、良い取り組みですよね。ぜひ、また伺いたい!」
この他、外国人の方も結構いらっしゃっていました。KEKは泊りがけで実験ができるようドミトリー(宿泊施設)が併設されています。慣れない環境で実験している研究者の方にとっても、コンサートは息抜きになりますね♪
KEKコンサートの実行委員長の筒井氏(写真:右)にお話を伺いました。
KEKには、海外で学んだ人も多くいます。海外では、文化的な楽しみがすぐ身近にある生活。サロンで値も安く上質な音楽を楽しめる…そんな研究環境が整っているそうです。
かつて未開発だったつくばの研究でも、文化的なものが欲しい!…ということでコンサートが開催されることになったのだとか。
「物理研究の人は音楽を習ったり、音楽家の方と結婚する方が多いんですよ。音楽はもともと科学ですから、共通するものが多いのかもしれません」と筒井氏。
コンサートはKEK職員の繋がりで音楽家を招き、開催されているのだそうです。最近ではコンサートを聴きに来た一般のお客様の紹介で、演奏家を招くこともあったのだとか。
研究者の方が始めたコンサートは、着々と浸透し、みんなのコンサートになりつつあります^^
そして余談ですが、筒井氏曰く「物理は学問ではなく、芸術」。
音楽は理系的満足と情緒的満足、両方を得られるものなのだそうです。
次回のコンサートは8月1日(金)「ルネッサンス、バロック、現代のリコーダー2重奏」。
子ども達にも馴染みのあるリコーダーがテーマです♪
こちらも楽しみですね^^
以上、理系的満足ってなんだろう…文系のヤギッチがお送りしました♪