どーも、ヤギッチです♪
過去にも何度かつくばの教育に関してはつくスタblogでご紹介しましたが、つくば市では小中学校9年間を一貫教育することで「中一ギャップ」を最小限にするなど、革新的な教育が行われています。
中でも特長的なのがつくば市独自の教科「つくばスタイル科」の授業。
環境、キャリア、歴史・文化、健康・安全、科学技術、福祉、国際理解、豊かな心と8つの内容を組み合わせた総合学習授業です。
それらの授業を9年間通じて行うことで自ら課題を見つけ、それに関する情報を集め、自分の意見を見出す思考力と発信力を身につけます。
今回そのつくばスタイル科の授業で、さくら学園つくば市立栗原小学校の5年生が筑波大学の農林技術センターで田植えを行いました♪
栗原小学校が筑波大学で田植えをするのは、今年で3年目。
稲作に関し、どのような時期に何をするのかをカレンダーにまとめる社会科としての学習と、苗の発芽や作物の育ち方など理科としての学習、双方を兼ね揃えた体験です。
子ども達はまず、田植え足袋に履き替えました。
田んぼの中でも滑らず踏ん張りがきくようにゴムやナイロンでできているため、履くのに四苦八苦。
ようやく履き終えると、スニーカーとは異なる地面の感触に大はしゃぎ。
子どもたちのはしゃぎっぷりに、私も田植え足袋履きたい!と思いました^^
筑波大学農林技術センターでは、農林技術の向上を目的に実際に作物などを育てながら教育や研究が行われています。
社会連携用に準備した田んぼを利用し、栗原小学校の児童たちが田植えを行いました。
今回、植えたのは赤飯のルーツとされている「赤米(アカマイ)」という古代米。
日本の風土に合っていて病気や環境の変化に強く、比較的育てやすい品種なのだとか。
田植えの方法を説明してくれたのは、筑波大学生命環境系(農林技術センター)加藤盛夫博士。幅30cm、縦15cm間隔で、4~5本の苗をまとめ、根を沈めて泥で隠すように植えていきます。
説明を受けて、いざ、田んぼの中へ!
「ぎゃーーーーー!生温かいーーーー!」と轟く悲鳴(笑)
泥に足を取られながら、ずぶずぶと進んでいきます。
等間隔に並び、教えられたとおりに植えていく子どもたち。
…途中、お約束のこんなシーンも!
その後も足をとられて転んでしまう子、続出!
子どもたちの間ではサバイバルゲームの様相を呈してきました(笑)
泥んこを楽しみながら、どんどん植えていきます。
始めは「どうやればよいの?」「泥がトロトロで根が植わらない」と言っていた子どもたちですが、徐々に手馴れてきて動きもスムーズに。
子ども達は周りを見る余裕が出てきた様子。
田植え始めは泥の感触に悲鳴をあげていましたが、最終的には「泥パック」「泥爆弾!」と戯れ、慎重に苗の数を数え束ねる子や、まっすぐに植えられない子などを見て「植え方で性格出るよね」と、田植えで性格診断をするまでに至りました^^
1時間半程度で、長さ50m×幅10mの田んぼの田植え完了!
「田植えは初めてだったけど、面白かった!」と口々に感想を述べていました。
このようにつくばスタイル科の授業では、事前調査したことをフィールドワークや実際に人に会って話を聞き、体験します。
机上の学習ではなく「実際はどうなのか」を経験することで、自らの考えや課題を見出す授業は、きっと大人になってから必ず役立つはず。
私もこんな授業を子どものときに受けたかったな~。
つくばスタイル科の授業を取材すると、いつも羨ましさを感じます^^
以上、取材時ふくらはぎが太くて長靴がなかなか入らなかったヤギッチがお送りしました♪