どーも、ヤギッチです♪
先日、筑波山麓にある創立138年の筑波小学校に、観世流能楽師 髙梨良一さんが来校。
全校児童82名に日本の伝統芸能の「能」を教えました^^
能楽師が学校に来てくれるなんて、本当に貴重なことです♪
能には約200曲の演目があります。能面をかけて演じ、「謡い」と「舞」で構成される演劇。和風のオペラという感じでしょうか。
まずは能面の紹介。
「面をかけることによって、その役に入り込んでいきます」と髙梨先生。
女の子、男の子、母親、鬼(般若)、天狗と、髙梨先生自ら面(おもて)をかけて変身。
天狗の鼻が長くない…!(写真:右)
さて、いよいよ能を実習。
まずはお辞儀の仕方から。髙梨先生自らがお手本に礼。
髙梨先生の凛とした姿勢、きれいな所作に思わず視線が釘付けになります。
立ち方ひとつとっても身体のラインが真っ直ぐピシッと決まっていて、芯が通っています。
見事な立ち居振る舞い。こんな風にきれいな姿勢で動けたらな…。
子どもたちも髙梨先生にならい、お辞儀をしました^^
…おぉ!きれい!!腕の角度がポイントなのかも。
機会があれば、私もこのお辞儀を参考にしようと思います^^
お辞儀のあとは、全校児童で「謡い」の練習。
今回の謡いは、4拍子のリズム!
一緒に謡ってみましたが、音の取り方が難しい…><
むむむ…これは訓練が必要です^^;
その後、6年生が「舞」のレッスン。
扇子を持って、舞いました。
座り方、立ち方、歩き方、扇子の開き方など、一人ひとりの動作を髙梨先生がチェック。
…羨ましい体験です。
子ども達は、指導されて動作がそれっぽくなっていきましたよ♪
最後に、先生を先頭に通して舞いました。
少しの時間の指導でも、なかなかな舞になりましたよ^^
最後に、校長先生が自ら「天女」の装束を身に付けました。
羽衣をかぶっているように、袖を利用して表現します。
…こういう表現の仕方が、日本の伝統芸能ならではだなと思います。
落語でも扇子をお箸や行燈に見立てたり、狂言でもただの棒を剣や釣瓶に見せたり。
一つの物が、二つにも三つにも意味を成していき、表現が無限に広がります。
この物をそんな風に表現するか!と驚きとともに感動を覚え、また舞台に足を運んでしまうんです^^
大事にしたい文化ですね。
そして髙梨先生が、子ども達に
「美しいものに接してください。能に限らず、本や映画、舞台などでも構いません。嫌なことや辛いことがあったとき、美しいものに接すると心がきれいになります」
とおっしゃっていたのが、とても印象に残りました。
この特別授業を通し、子どもたちが日本の伝統芸能を身近に感じ、そしてその美しさを少しでも実感できていたら、素晴らしいことだなぁと思います。
以上、凛とした立ち振る舞いがしたいヤギッチがお送りしました♪