こんにちは、つくスタ特派員ゆうママです♪
前回は「宝篋山に伝わる歴史、思いを紐解く」で宝篋山(ほうきょうさん)の歴史をレポートしました。
今回はいよいよ宝篋山登山に挑戦した様子をレポートします!
小田休憩所で聞かせていただいた宝篋山の歴史や思いも胸に、出発です^^
宝篋山は標高461mほどの低山。ちなみに筑波山の標高は877mです。
ハイキングに適したコースが6つ整備されています。ハイキングマップはこちらから。
今回は宝篋山小田休憩所を拠点に出発できる「極楽寺コース」を登ってみました。
「極楽寺コース」は全長3.0km約1時間45分の道のりで、前半は沢沿いを、後半は森林の中を進んでいきます。
途中、「地蔵菩薩立像」「五輪塔」といった史跡もあるので、立ち寄りつつ進んでいきました^^
前半の沢沿いは、慈悲の滝・五条の滝・こころの滝…と滝群があり、まさかつくばでこんなにも滝を見ることができるとはと驚き!
つくば市内にあるとは思えない、なんだか秘境に来たかのような感覚でした…♪
後半の森林の中には、コブシの森、山桜の森など群生している場所もあり、四季を通して登山を楽しむことができます。
全体的に傾斜がきついところがままありますので、自然を楽しみながらゆっくり進むといいかもしれません。
頂上にたどり着くと、宝篋山小田休憩所で聞いてきた「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」が建っていました。
忍性の発意により、鎌倉時代に建てられたとされる重要な史跡で、県文化財です。
「宝篋印塔」は、宝篋山の頂上から見渡せる地に棲むあらゆる命が極楽浄土に行けるようにとの祈願の塔とのこと。
ここ宝篋山ではどんな生物の命も平等であり、あらゆる生物にとって安住の地であったと伝えられています。
道中にも、宝篋峰城跡や堀切などが残り、この地が宝篋山周辺の歴史的に重要な位置にあったことがうかがえます。
宝篋山は初心者にも優しいと聞いていたのですが、意外にも筑波山より険しい道があり、運動不足の身には少々堪えました^^;
今回の登山レポートではさらっと頂上にたどり着いたように簡単に書きましたが、かなり息もあがり、登山の醍醐味を味わったというか…より本格的な登山らしさがあるように感じました。
やはり登山は疲れますが、豊かな植物に見ごたえのある滝群、景観の美しさに、多くのハイカーが魅了されてしまうのも納得の面白い山だと感じました♪
宝篋山は360度のパノラマが広がり、とにかく景観がいい!多数のベンチもあるので、頂上でゆったり過ごすことができます。
空気が澄んで晴れた日には、都心の高層ビルやスカイツリー、富士山なども。
今回の登山では霞がかってしまっていたので、遠くは見ることができなかったのですが、迫るような霞ヶ浦や学園都市、広がる田園風景を見渡せました。
宝篋山の山頂から眺める筑波山も、とても素晴らしい景観ですよ!筑波山と富士山の二峰を見渡せるなんて贅沢です♪
頂上でぐったりしながらも、登りきった達成感と景色を味わっていると、毎日(!)宝篋山に登っているという方に出会い、なんと淹れたてのコーヒーまでご馳走になってしまいました^^
「ここはね、4つ星喫茶店だと思ってる。こんなに素晴らしい景色が見渡せる喫茶店なんて他にないでしょう。コーヒーを持ってきて、ここでゆっくり飲むのが楽しみなんだよ」
と魅力を話してくださいました。
毎日登山をしてると、空気の違いや季節の移り変わり、なにより自身の健康状態もよくわかるようになるそう。
毎日登るうちに宝篋山を大切に思うようになり、今では整備のボランティアもされているそうです。
宝篋山を愛する方たちによって、10年前には荒れていたという宝篋山は美しさを保っているのですね。
感謝しなくてはなりませんね^^
「山にくると、人は優しくなるんだよ」とも話してくださいました。
本当にその通り。
会う人会う人初めての方ばかりなのに、今回の登山で何人の方と言葉を交わしたことか。
互いを思いやり、助け合うということが自然とできるんです。
人々を魅了し、心を解放してくれる宝篋山。
しんどさもあった登山でしたが、自然に触れ、歴史に触れ、人の優しさに触れ、登ってよかったと心から思いました^^♪
筑波山と違って、ロープウェイもケーブルカーもありませんので下山時も自分の足で歩きますよ!
初心者にとっては特に身体を痛めてしまうことになりかねない下山の道のり。
私も膝がガクガクしてしまって、この時ほど自身の身体の老いを感じたことはありません(笑)
いや、笑いごとではないですが、低山とはいえ山らしい険しさもある宝篋山。しっかり装備、準備の上臨んでくださいね♪
宝篋山の恵みの中で、歴史や人々の思いにも触れ、心が軽くなった登山でした^^
ゆっくり、のんびり、自然と歴史を楽しみながら登ってみてくださいね♪
以上、案の定2日間筋肉痛にもだえ苦しんだゆうママがお伝えしました!