どーも!ヤギッチです♪
今回は、つくば市にある私立茗渓学園に行ってきました。
私立茗渓学園は、卒業生である宇宙飛行士の星出さんが来校した時に「つくばから宇宙へ!夢が実現する街、つくば」でご紹介させていただきましたが、ラグビー部や科学部などさまざまな部活がある一方、部活とは別の有志団体があります。
その有志団体のひとつ「茗渓学園石巻絆プロジェクト」をご紹介♪
石巻絆プロジェクトは津波で楽器を流された石巻市立住吉中学校に、学校で眠っていたティンパニーを寄贈したことがきっかけで発足。
プロジェクト2期目の報告会が、先日の文化祭の中で行われました^^
報告会では「ガレキとラジオ」というドキュメンタリー映画も放映。
こちらは現在、全国で約20カ所で上映している映画で、監督は、茗渓学園出身の塚原一成さんと梅村太郎さん(何と宇宙飛行士の星出さんと同級生!)
この映画は、震災から2カ月後に発足した宮城県南三陸町のラジオ局「FMみなさん」のメンバーを中心に、被災地での日常と復興に向けて活動している人たちを1年間、密着取材したもの。
映画では、FMみなさんの明るく前向きに頑張る姿が映る一方、娘と孫が行方不明で、仮設住宅に独りで住んでいるおばあさんの日常も記録されています。
おばあさんは娘と孫を探し、警察で身元不明の遺体の写真を確認する毎日。TVのない仮設住宅で「静かだといろいろ考えちゃうから」と、FMみなさんの放送を聞いています。
FMみなさんのスタッフは、元トラック運転手や学生など、全員ラジオ放送に関しては素人。悩み失敗し、それでも「誰かの励みになれば」とラジオを放送しています。
この映画の特徴として、南三陸町の人たちの笑顔が多いことが挙げられます。
その笑顔につられてなのか、見終えたあとは「頑張ろう」と清々しい気持ちに。鑑賞することで励まされる映画なのです。
映画鑑賞後、監督と絆プロジェクトの生徒によるトークショーが催されました。
監督は「被災後、3日目に南三陸町に入りました。行って驚いたのが、笑って明るく過ごしている人が多かったこと」と話していました。それは絆プロジェクトの生徒たちも「TVで見るような疲れた様子はなく、笑顔が多くて戸惑った」と共感していました。
そんな中、監督はTVの報道陣が家族を多く失った人を探す「不幸な人探し」をしていることに胸を痛めたそう。そして震災から2カ月も経つと報道陣は激減。
このような単発的なものにしたくないと、映画製作を決意したそうです。
監督は被災地に入ってから約5カ月間カメラは回さず、基本的な人間関係を築くことに注力したとのこと。
被災地では、誰もが被災者。
自分だけが家族を失った訳ではないと、友人や隣人に胸の内を遠慮して話すことができず、内々に篭ってしまう方も多いそう。
紹介されたおばあさんは、監督の質問に堰を切ったように3時間、自分の感情を泣いたり笑ったりしながら、話し続けたそうです。
「外部の人だからこそ、聴けることがある」と監督はおっしゃっていました。
茗渓学園石巻絆プロジェクトは、最低でも5年は続けるとのこと。
これから3年目を迎える石巻絆プロジェクトのメンバーは、
「中学生や高校生の僕たちで、建物を建てたり瓦礫を除去したりすることはできないので、ティンパニーや文房具など足りない物を寄付してきました。でも監督の話を聞いて、被災者の心の中の感情を「引き出す」ということも大事なのだと思いました」
と、仮設住宅へ訪問する決意を固めていたようです。
個々ができることを考える…それが復興の第一歩だなと思います。
茗渓学園の生徒さんにそんなことを教わった気がしました。
以上、たまには真面目に…ヤギッチがお送りしました♪