こんにちは。染谷です。
これまで協議会ブログを通じて、
何度かつくばの面白い企業を紹介させて頂きましたが
今回はなんと!つくばを代表する企業”カスミ”代表取締役社長
小濵裕正様のつくばスタイルをインタビューしてきました!
小濵社長がどうしてカスミの経営者になったのか、
そしてどのようなことを考えカスミを経営しているのか
このブログを通じて皆様にちょっとでも伝われば幸いです。
まず小濵社長の簡単なご紹介です。
株式会社 カスミ代表取締役社長 小濵裕正様(68歳)
1941年3月:大阪府生まれ
1965年3月:神戸商科大学商経学部卒業
1965年4月:(株)主婦の店ダイエー 入社
1986年5月:(株)ダイエー 取締役就任
1987年6月:(株)マルエツ 代表取締役副社長就任
1994年5月:(株)ダイエー 常務取締役就任
1997年5月:(株)ダイエー 専務取締役就任
2000年3月:(株)ダイエー 顧問
2000年9月:(株)カスミ 顧問
2000年10月:(株)カスミ 執行役員副社長就任
2001年5月:(株)カスミ 代表取締役副社長就任
2002年3月:(株)カスミ 代表取締役社長就任
茨城県を中心に、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県に子会社含め
135店舗を有する、食品主体のスーパーマーケットチェーンストア。
「地域のお客様のために」を企業理念に掲げる、
地域密着型企業として、大きな存在感を持っている。
Q.小濵様は、一体どのような子ども時代を送られたのでしょうか?
A.私は大阪にある工務店の3男として生まれました。
その為、子どもの頃から、「会社」というものを
身近に感じる環境にありました。
しかし、もともと私は空を見ることが大好きな少年で、
将来は天文学者を目指していました。
しかし、ある時
①経済的に望遠鏡を買えないこと
②父親からの反対があったこと
③物理学が苦手なことから「星を見ること」は職業ではなく、
趣味にしようと考えるようになりました。
Q.どうして小売店の業界に就職することになったのでしょうか?
親の店を継ぐことは考えなかったのでしょうか?
A.私の家庭は、長兄が野球選手を目指していた為、
次男が店の後継者としてほぼ決まっていました。
その為、店を継ぐことは考えず、
代わりに大学を出て仕事をしたいと考えるようになりました。
私は理科系があまり得意ではなかった為、
神戸商科大学を受験しました。
下宿しながら国際経済ゼミで勉強していたのですが、
国際経済にはあまり興味を持てず、
それよりも隣の部屋に下宿している友達が話す
「流通ゼミ」の話がおもしろくなりました。
また「流通のカリスマ」と呼ばれた渥美俊一氏の本にも影響を受け、
小売店に就職しようと思いました。
Q.どのようにして、そこから経営者になっていったのでしょう?
A.私はダイエーでまず「チェーンストアの使命」を叩き込まれました。
都市部だけではなく、
全国津々浦々にお客様が必要とする商品をお届けする。
これが自分自身の使命だと感じるようになりました。
また、本屋で見つけた「蛻変(ぜいへん)の経営」という本も
私に大きな影響を与えました。
「蛻変」とは昆虫が卵から幼虫に、幼虫からさなぎに、
さなぎから成虫にと変わっていく様を言います。
そういった姿形が変わるくらいの
大きな変化(価値観など)をすることを、
会社も人間もしなくてはならないということに私は気づき、
そういった思いを様々な人へと注入していく内に
経営者になっていました。
Q.カスミの経営者にはどのようにして、なられたのでしょうか?
A.私は1990年にマルエツへ副社長として出向しました。
その際、カスミの2代目社長である神林さんと親交を深め、
1995年に「カスミへ来ませんか?」とオファーを受けました。
当時は神戸大震災が起こって抜けられないと断ったのですが、
定年間近になって再度カスミからオファーがあったので受けました。
今回は小濵様がどのようにして、カスミの経営者になられたのか、
というお話をしました。
次回はどのようなことを考え、カスミを経営しているのか、
をお話します。
<文責:染谷>