つくばエリアで子育てをしていて日々感じるのは、子どもたちの教育に関心の高いお父さん、お母さんがとっても多いこと!
学習面はもちろんですが、将来自立した大人になるために、早いうちから金銭感覚を身に付けておいてもらいたいと考えるご家庭が多いようです。
そんな中、つくば市教育委員会の後援で開かれた「親子で体験!こづかい やりくり講座」は申し込み開始後あっと言う間に満席に。
「おこづかいって何才から、いくらあげたらいいんだろう?管理は誰がするの?」そんな悩みをもつお母さんと小学1~3年生の子どもたちが参加しました。
講師は、自立のための生活経済教育推進協議会の「つくば 子育てファイナンシャルプランナー」辰巳智子さん
将来「お金に困らない、お金で困らない」ようにするためには、幼少期からの教育、特に買い物体験が重要だと言います。
買い物の成功・失敗体験を通して、お金や物を大切にする心を養えるとのこと。
とにかく体験が大事!ということで、この日はまず、親子で「こづかいゲーム」にチャレンジ☆
このゲームは、与えられたこづかいの範囲で、買いたいものを買ったり、必要な文具を買ったりと子ども自身でやりくりしていくゲームなのですが、面白いのは途中でいろんなアクシデントが起こること!
例えば「レンタルDVDの延滞金が発生した! マイナス300円」など、かなりリアルですよね(^_^;)
そういったことが何度かあると、子どもたちは予期せぬ出来事に備えてお金をとっておくことを徐々に考え始めます。
中には「ボランティア活動をした。お金を出すことだけがボランティアじゃないんだね。 マイナス0円」というカードもあって、お金をかけない大切なこともあるんだ、と学ぶことができます。
お金の出入は全て自分でこづかい帳に記入していくのですが、特派員がなるほど☆と思ったのは、購入したあとに、その商品の満足度をこづかい帳に◎○△で記すというアイディア。「A店で100円で売られていたノートが、B店では80円で買えた!」こういう体験はきっと◎になりますよね (^_-)
一方「衝動買いをしたけれどすぐに飽きてしまった」「ゲームにばかり使っていたら好きな物を買えなくなった」というような△体験なこともあるはず。実際のこづかい帳を書くときも、そんな記号を入れておけば、上手なお金の使い方ができるようになりそうです。
ゲームでシミュレーションしたあとは、実際の買い物へレッツゴー!こづかい300円を持って、会場のつくばカピオから近所のスーパーへと向かいました\(^o^)/
一人でお買い物ができる、300円以内であれば何を購入してもよいということで、とっても嬉しそうな子どもたち。足取りも軽やかです。
こちらはお菓子を選んだあとに、文具コーナーへ向かった男の子。
残ったお金で買えるのはどれだろう?と考えています。
また、ある男の子は大好きなキャラクターが載っている100円程度のお菓子を一つだけ購入して、それで満足した様子。
300円をきれいに使い切れたことに満足する子、好きなものを一つ買って満足する子、買い物の仕方にも個性があるということがよく分かりました^^
スーパーから戻ってくると、一目散にお母さんに駆け寄る子どもたち!賑やかな報告会の始まりです。
そしてこの日の買い物を早速こづかい帳に記入。
レシートを見ながら「消費税って何?」そんな質問も飛んできました。
「こづかいで子どもを縛るのではなく、買いたいものを買わせてあげ、親は責任を持って見守りましょう」と辰巳さん。
こづかいは定額制として期間を決めて渡すのがよいということでしたが、年長~低学年のうちは1カ月に1回だと待てなかったり、本人が忘れてしまうことがあるので、10日に1回などでもよいそうです。大事なのは、何を買いたいのか自分で考えること。親は子どもが何を買ってきても叱らないこと。そして、お金が足りなくなっても補てんはなし!
高学年になれば、1年間に必要な文具代・自由に使えるお金・貯金するお金などを全て足して12で割った額を月々のこづかいにするのもよいそうです。
参加したお母さんたちからは「臨時収入はどう扱ったらいいんですか?」「高額すぎておこづかいで買えないものは?」などと質問も活発で、やはり皆さんの関心の高さが伺えました。辰巳さんいわく、以前開催した講座では出席者の半数がお父さんだったとか。教育に熱心なつくばエリアならではの光景ですね^^
以上、我が家の子どもたちにも早速実践してみたくなったTAKAKOがお伝えしました♪