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実習だらけの夏休み

さちぼん Blog 
2010年08月24日

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「森林」
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「枝打ち」
2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。ごぶさたしています。
すっかり夏休みを満喫しています、さちぼんです。
筑波大学の生物資源学類という、いわゆる農学部の、しかも森林生態学の研究室を志望している3年生の私は、この夏4つも実習がありました。
今回は、生物資源学類がどういうことをやってるのかを少しでも知ってもらうために、実習のことを少し書いていきたいと思います。
筑波大学は、長野県の八ヶ岳と静岡県の井川に二か所、演習林を持っています。
3つの実習は八ヶ岳で、1つが井川での実習でした。
7月の頭、テストがおわった次の日から、1つめの実習、「土壌調査法実習」が始まりました。
簡単に言うと、色んなところの土を1mの深さに掘って、その断面を観察していく、という実習でした。
「そんなことして面白いんか!」という声が聞こえてきそうですが、それが面白いんですよ。
たとえば、同じように見えるミズナラという樹種がたくさん生えている森林でも、土壌断面を見てみると全然別の色をしていたり。
「土」について想いをはせる人は少ないと思いますが、土壌ができるには本当に長い長い時間がかかっていて、それにはその周りの「環境」が大きく関係しています。
私自身も土についてはそこまで深く考えたことがありませんでしたが、
森林好きとしては、森林の新たな一面を見れて嬉しかったです。
2つめの実習は、「寄生菌実験」という、実験のためのサンプル(標本)を採る実習で、森を歩きながら、木の葉などについている「菌」をルーペで見ては、枝ごと採取して、顕微鏡で見るという実習でした。
3つめは、唯一静岡での実習で、昆虫を採集してその虫の名前を図鑑とにらめっこして調べたり、木の枝を押し葉・押し花の要領でとって標本にしていきながら木の名前をひたすら覚えていくような、そんな実習でした。この実習で、私は約130種の木の名前を覚えました!!時間が経つほどに記憶が抜けていきますが・・・笑
それでも日本の樹種数はそのはるかに上をいくのか、歩いていて分かる木もあれば、分からない木の方が多く感じます。「桜」にもいくつも種類があるって知ってましたか?
最後の実習は、林業実習で、材に節ができないように枝を払う、「枝打ち」や、「間伐」という、人工林のお世話では絶対必要な、「まびき」をしました。ノコギリでの伐採は、やはり大変でした。
一本の木を切るのに、20分はかかっていたでしょうね。
それを、チェーンソーでやれば1分ほどで切り倒してしまうので、文明の利器に感動しました。チェーンソーは、安全上、一日に使用できる時間が何時間、と決まっているそうですが。
最近は、日本の林業もクローズアップされていますが、急斜面で夏は暑い中、冬は寒い中、山で作業する大変さは想像以上のものだろうなあ、と想いをはせていました。
そんな感じで、実習中心の今年の夏でした。
皆さんの夏は、どんなことをしていますか?
一通り実習のことを振り返りながら、
おっと、実習のレポートをやらなければ!
と、夏休みの残り間近になってあせる今日この頃です。
それではまた。
<文責:さちぼん>

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