お久しぶりです、さちぼんです。
最近はめっきり寒くなっていますね。
そのせいか身体の燃費が悪いようで、
たっぷりごはんを食べてもすぐにお腹がすいてしまいます。
さて、本日は、12/5(土)に
つくば駅ノバホール下の市民活動センターで行われた、
市民サロン「宮沢賢治と有機農業パラダイム」について
書きたいと思います。
話題提供者は、
私が所属する筑波大学の生物資源学類の
橘泰憲先生(青年哲学塾主宰)。
この橘先生は、「有機農業」を通して、
社会のあり方そのものを変えていこう、
という研究をされています。
それが「有機農業パラダイム」…
ちなみにパラダイムとは「思考の枠組み」のことです。
1時間ほどの講演のあとに、
質疑応答の時間がかなりあったのですが、
そこではかなり面白い議論がされました。
たとえば「宮沢賢治は当時ニートだった!」という先生の見方。
たしかに、賢治は当時ほとんど定職についていなかったのです。
だけど、参加者から異論が上がりました。
賢治は地域の農民のために寝食を忘れて奔走した人。
現在のニートとは全く違う!と。
そこから熱い議論が始まりました…
先生は、現在のニートに対する見方のちがいだ、と言いました。
ニートは、「やりたくないことはやらない」という
正直な生き方をしている人たちなのだ、と。
そこには、現在の社会がウソだらけで、
ウソでも儲けたやつが勝ちという風潮がある、
という現代社会に対する先生の批判的な姿勢が見て取れました。
講演会、質疑応答のあと、さらに少数が残って、
アットホームな雰囲気で歓談しました。
そこでは、原発に反対する映画の上映会をやっている方、
「懐かしい未来ネットワーク」といったNPOで活動している方、
実際の農家など、
色々な立場の方が今回参加していたことが判明して、
また面白い議論がされました。
私は普段、この橘先生の授業とゼミを受けているのですが、
一般向けの講演会という形はまた違った雰囲気で、
参加者からもたくさんの刺激をもらいました。
では今日はこの辺で。
<文責:さちぼん>