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つくばの子どもたちに愛されるホスピタル「おもちゃ病院さくらんぼ」

つくばスタイル特派員 TAKAKO Blog 
2018年02月21日

こんにちは!TAKAKOです。

 

皆さんには、忘れられない思い出のおもちゃはありませんか?

小さい頃に私が大好きだったおもちゃは、小さな玉を投入すると、坂道だったりトンネルだったり、シーソーみたいな仕掛けがあったりするコースを玉がコロコロと転がっていくというおもちゃでした。そうして何度も遊んでいるうちにコースの土台が折れてしまい、泣く泣く処分…。ものすごく悲しかったことをよく覚えています。

 

子どもにとって、おもちゃはただ遊ぶためだけのものではなく、学びの道具でもあり、大好きな友達でもあるんですよね。

 

 

そんな子どもたちの大切なおもちゃを原則無料で修理してくれるのが「おもちゃ病院さくらんぼ」。

毎月第1月曜日にショッピングモール「LALAガーデンつくば」で開催されているんです。

 

実は、息子のおもちゃを修理してもらいたくて向かった特派員。病院と名の付くところはどこも苦手な私ですが、おもちゃ病院のドクターたちは「はいはい、こちらですよ。どうしました?」ととってもアットホーム。具合の悪いところを気軽に話せる雰囲気です^^

 

この日も朝から既に16組の親子がおもちゃを預けていて、その大半はもう修理が終わっているとのこと。

我が家のおもちゃも早速診てもらうことになりました。

 

 

私が預けたのはラジコンカーと、おもちゃのUFOキャッチャー。

UFOキャッチャーは近所の子どもたちにも大人気だったのですが、レバーが取れてしまって遊べなくなっていました。

 

「接着剤でくっつければ直るかなと思ったんですけど…」と特派員が自信なさげに言うと、「いや、中までしっかり見てみましょう」とのこと。

まるで、「ただの風邪だと思うんですけど…」と言う患者さんに大して「いや、しっかり検査しておきましょうね」と伝える内科のドクターのようです!

 

一方、まっすぐに走らなくなったラジコンカーを見せると、今度はにっこり。

実は壊れていたのではなく、微調整のできるレバーを調節していなかっただけだったんです!そんなときにも怒ることなく、まっすぐにラジコンカー走らせる方法を丁寧に教えてくれたドクターでした。

 

おもちゃの中には精密機器が組み込まれているものもありますが、これまで持ち込まれたおもちゃの9割以上は修理できているとのこと。

 

直せないものについてはメーカーに修理を依頼したりなど、子どもとおもちゃメーカーの橋渡し役になることもあるんだそうですよ。

 

 

足の部分が壊れて歩けなくなったワンちゃんのおもちゃを手にとり、「骨折しちゃったんだな」と微笑む内野權次さん。

なんと、元々はつくば市にある「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」の研究員で、2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林博士の研究にも携わっていた方なんです。

 

おもちゃ病院のドクターになって13年。直ったおもちゃを手に取って笑顔で帰っていく子どもたちを見ることが一番の喜びだと言います。

 

つくばエリアに住む子どもたちにとって科学や研究といったことは身近なことですが、そんな子どもたちを陰で支えているのも、また内野さんのような元研究者であるというところがまさに“つくばスタイル”だなあと感じました。

 

思い出の品だったり、祖父母の代から遊ばれているような歴史あるおもちゃを預かったときには、特に緊張しますと言うドクター。

 

今までで一番難しかったのは、セラミックでできたヨーロッパの人形を修理したこと。セラミックに開けられた穴を大きくするために、ダイヤモンドのやすりを使ったこともあるそうです!

 

 

持ち込んだラジコンカーやベイブレードを見てもらっているのは、小学1年生と4年生のお子さんがいるというつくば市在住のお母さん。

 

プレゼントにもらったという大事なおもちゃが壊れてしまい「次おもちゃ病院はいつあるの?!」とお子さんたちがずっとこの日を待ち望んでいたそうです。

すぐには直せないとのことで、今回は“入院”となりましたが、良くなって戻ってくるのが楽しみですね(^_-)

 

 

「おもちゃ病院さくらんぼ」は、以前ヤギッチさんがブログで紹介した「おもちゃライブラリー」(「老人福祉センターとよさと」にて開催)でも、おもちゃの修理を受け付けています。現在はドクター8人で活動していますが、一年間で実に350個から400個ものおもちゃを預かっているそう!単純計算でも10年で4000個。すごい数ですよね。

 

ときにはとても汚れているおもちゃを大事そうに抱えてやってくる子どももいるそうですが、そんなときも決して磨いてきれいにしたりはしません。

 

「子どもにとっては汚れていても宝物。汚れている方がいいんですよ」そう笑うドクターたちに、私も未だ捨てることのできない娘や息子の小さかったときのおもちゃを思い浮かべました。汚れるほどたくさん遊んだお気に入りのおもちゃは、実はお母さんにとっても宝物、なんですよね(*^_^*)

 

取材後、ドクターから電話をもらった特派員。

レバーが外れて入院していたUFOキャッチャーが無事直ったとのこと!息子と共に、今から再会がとても楽しみです。

以上特派員TAKAKOのレポートでお伝えしました♪

 

【おもちゃ病院さくらんぼ】

次回開催日:3月5日(月) 10:00-15:30(12:00-13:00除く) LALAガーデンつくばアーケード1階特設会場にて

または、

毎月第2金曜日・第4土曜日 (金)10:00-12:00・13:00-16:00 (土)10:00-12:00 

老人福祉センターとよさとにて「おもちゃライブラリーさくらんぼ」と同時開催

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