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ミュージカルの感動を胸に~つくば市の小学6年生全員が劇団四季を観劇~

つくばスタイル特派員 しらゆき Blog 
2018年02月05日

みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。

 

突然ですが、みなさんは「劇団四季」のミュージカルをご覧になったことはありますか?

日本の演劇界を代表する「劇団四季」のミュージカル。今回はつくば市の公演を取材する機会をいただきました!

 

 

会場となったのは、つくば市小茎にある「市民ホールくきざき」です。

 

今回の公演は、劇団四季による「こころの劇場」で、小学6年生を対象としたもの。

「こころの劇場」とは、子どもたちの心に生命の大切さ、人を思いやる心、信じあう喜びなど、人が生きていく上で最も大切なものを舞台を通じて語りかけたいと、劇団四季と一般財団法人舞台芸術センターが、日本全国の子どもたちに演劇を届けるプロジェクトなのだそう。

 

このコンセプトに賛同する一般企業や行政の支援・協力を得て、2008年から始まったというこのプロジェクト。

2017年度は、170都市で公演回数437回、招待児童数は約56万人を予定しているのだとか。その数は、日本全国の小学校6年生約120万人の約半数というから驚きです。

 

劇団四季の劇場は都内をはじめとした大都市にあり、地方公演も限られてしまいます。こういった“文化の一極集中”を少しでも減らそうと、「こころの劇場」の公演は、北は北海道から南は沖縄県石垣島・宮古島まで、日本各地で開催されています。

 

劇団四季というと、今まで数多くの有名なミュージカルを演じていて、『キャッツ』や『ライオンキング』など、ミュージカルファンでなくとも、聞けばそのメロディを知っているという方も多いと思います。

 

あの劇団四季のミュージカルを学校の友達と一緒に観劇し、感動を共有できるとは!

こんな素晴らしい事業が私が子どもの頃にもあったら…と思わずにはいられません。

 

平成25年度から「こころの劇場」を支援し、公演を行っているつくば市。

今回は2日間にわたり3公演が開催され、市内37校の小学校6年生全児童約2,300名が無料招待されました。

 

 

今回の作品は、『嵐の中の子どもたち』。

ある嵐の後、村に残された18人の子どもたちが力を合わせて、さまざまな困難に立ち向かうというストーリー。

 

希望、勇気、友情の大切さを改めて教えてくれる内容で、子どもだけでなく大人でも十分に楽しめます。

登場人物の多くが子どもということもあり、観劇した児童は自分に重ね合わせて観ることができたのではないでしょうか。

 

開演を待つ間、友達同士で談笑していた児童が、ホールに音楽が流れ出し、重厚な雰囲気の緞帳がゆっくりと上がると、物語の世界にすっと引き込まれていきました。

 

コミカルなシーンでは、観客席からくすっと笑い声が起こったり、迫力ある喧嘩の場面では、息をのむ様子も。

観客席の誰もが登場人物の一人になっているかのように感じました。

 

 

演技はもちろん、歌やダンスもあるのがミュージカルの特徴。

臨場感いっぱいの勢いのあるダンス。ハーモニーの美しさにうっとり聞きほれてしまう歌声。熱い思いが伝わってくる演技―。

 

目の前で繰り広げられる劇団四季の世界に、観客席がすっかり入り込んでいるかのようです。児童は真剣なまなざしで舞台を見つめていました。

 

 

フィナーレでは、出演者と会場の児童が一緒にテーマ曲を歌うという演出も。

出演者がステージを下り、観客席から一緒にラストを盛り上げます。

 

さきほどまで舞台の上で演じていた出演者がすぐ間近に来てくれたとあって、観客席の児童から驚きと興奮が伝わってきました。

 

 

そして、最後には、ロビーで出演者による児童の見送りが!

一人ひとりに手を振り、「ありがとうございました」「気を付けて」と最後まで見送りをしてくれる出演者のみなさん。

 

児童も「ありがとうございました」「楽しかったです」とあいさつをして、感動を胸に会場を後にしていました。

 

実際に観劇を終えた児童に感想を聞くと、「子どもたちが主人公の内容だったので、物語に共感して劇に入り込めました。対立していたグループがひとつになったところでは、とても感動しました。最後にキャストが客席に下りてきて、みんなで合唱したのも楽しかったです」と嬉しそうに話してくれました。

 

 

演技の躍動感、演じる役者の息遣いなどは、生の観劇でしか味わえないこと。児童にとって、貴重な経験となったことでしょう。

 

今日の観劇で児童一人ひとりの胸に刻まれた感動は、これからの人生において夢や希望につながっていくもの。

このような感動の輪を、これからの子どもたちにも広げ続けてほしいと思いました。

 

以上、観劇の興奮がいまだ冷めない、しらゆきがお届けしました。

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