みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
突然ですが、結婚式や店舗のオープニングイベントで、色とりどりのバルーンの装飾を目にしたことはありませんか?
会場を飾るだけではなく、さまざまな用途で使われているバルーンアート。
つくば市内にバルーンアートの専門店があると知り、さっそくお伺いしました。
私が訪れたのは、つくば市西大橋にあるバルーンアートの店「ユリシス」。
バルーンアートと聞いて私がまずイメージするのは、即興で風船を膨らませて、犬や花などをさっと目の前で作ってくれるというもの。
どんなお店なのか、わくわく感が高まります。
お店の中に一歩足を踏み入れると、そこはもうワンダーランド♪キュートでカラフルなバルーンがお出迎えしてくれます。
なじみのあるゴム風船から、キャラクターの形をした風船や透明なものなど、バリエーション豊か。
華やかなバルーンを見ていると、自然と気持ちがハッピーになっていくから不思議です。
お話を伺ったのは、平成17年からここでお店を開いている「ユリシス」の久松さん。
アメリカで偶然見かけたガーデンパーティーの素敵なバルーンに、すっかり心を奪われてしまったのだとか。
当時の日本ではまだ珍しかったバルーンアートにニーズを見出し、この道を選んだのだそう。
店名にもなっている「ユリシス」というのは、蝶の名称です。
オーストラリアのケアンズなどの熱帯地区に生息している青い蝶のことで、日本名は「オオルリアゲハ」。
見ると幸せになれるといわれているその蝶の群れに遭遇したという、ご主人の素敵な旅の思い出が店名になっています。
大学進学でつくば市に住み始め、卒業後は一旦つくば市を離れた久松さん。
「都会は遊ぶのにはいいですが、子育てはゆったりとした環境でしたかったので」とつくば市への移住を決めました。
空気がおいしく、教育環境が充実し、医療機関が整っていることも移住の大きなポイントになったのだとか。
「たくさんの通勤利用者がいるくらい、TXつくばエクスプレス(TX)ですぐに都内まで行くことができます。つくばは、程よく都会でもあり、田舎でもあるところがいいですね」と話す久松さん。
TXを使って、秋葉原まで最速45分という距離も魅力の一つです。
バルーンアートが結婚式の会場や受付の装飾に使われているのは、よく目にします。
最近流行しているのは、バルーンアートとお祝い電報と組み合わせた「バルーン電報」。そのまま受付の装飾にもなります。
大勢の人が手にしたバルーンを一斉に放す「バルーンリリース」も最近人気を博しているそうです。
空高く飛ぶたくさんの風船を見ていると、心がすっと軽くなる気がします。
結婚式や卒園式でもよく見かける光景となっていますね。
出産祝いには、「おむつケーキ」と呼ばれる、紙おむつをデコレーションケーキのように飾ったものと、バルーンを一緒に贈るスタイルが人気だそうです。
新生児に、紙おむつは何枚あっても困らないもの。実用性も兼ね備えており、受け取った方もうれしいですね♪
店舗のイベントの他、入園式、卒園式、謝恩会などの学校行事や、習い事の発表会でもよく利用されています。
プロポーズや葬儀の祭壇に使う方もいるのだそう。
「バルーンアートは、どんなシーンにも対応できます」と久松さん。
人生の節目を飾るのにふさわしいもの、とも言えますね。
バルーンに名前や数字などを入れることも可能です。
還暦や誕生日のお祝いに、名前やメッセージをいれたバルーンなんて、素敵な演出ですね♪
プレゼントをバルーンでラッピングする「バルーンラッピング」は、贈り物を大きなバルーンの中に入れます。
ラッピング次第で、贈り物が格段にセンスアップしますね!
受け取った方もきっとテンションがあがること、間違いなしです。
バルーンアートの注文を受ける際は、お客様との打ち合わせがとても重要なのだとか。
用途や受け取る方の好む色、デザインを聞き、予算の範囲内で製作してくれます。
店内に飾ってあるものは、商品のほんの一部。店内には作り置きはほとんどなく、お客様の要望に沿って、製作するスタイルです。
見本となる写真がたくさん用意されているので、初めての方でもイメージを伝えやすくなっています。
「手間はかかりますが、このひと手間で、贈る方も受け取る方も両方に喜んでいただいています」と久松さん。
ショッピングセンターや学校の体育館などでバルーンアートの教室を開催するなど、「ユリシス」の活動は多岐にわたります。
実際に自分で作ってみるとなると、また違った面白さがありそうですね。
お孫さんに喜んでもらいたいという年配の方やお子さんと一緒に製作する親御さんという具合に、参加者の顔ぶれもさまざま。簡単なものなら誰でも取り組めるところがいいですね。
作っても楽しい。もらってもうれしい。お互いがハッピーになれる魔法です!
いずれは、このお店をパーティー関係のグッズを取り扱う専門店にしていきたいのだそう。
パーティーをトータルコーディネートできるお店とあれば、初心者でも無理なく、華やぎのあるおもてなしできますね。
「2020年に控えた東京オリンピックに、何らかの形で携わりたい」とも。
国際的なイベントを盛り上げるのに、まさにバルーンはぴったり。
飾り付け次第で、主役にも名わき役にもなるバルーンアート。
多彩な用途に利用できることを知り、花束のように贈るのも素敵…と思ったしらゆきがお届けしました。
■Balloon shop Ulysses(バルーンショップ ユリシス)
つくば市西大橋584-3
電話 029-852-7767