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身近で歴史を感じられる「谷田部郷土資料館」

つくばスタイル特派員 しらゆき Blog 
2017年02月20日

みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。

 

TXみどりの駅から東に車で5分ほどのところにある谷田部郷土資料館。ここには、貴重な文化財や昔の暮らしぶりが展示されています。

近くの小学校の児童が見学するにあたり、市役所の方から詳しい解説があると聞いて取材に行ってきました。

 

今回見学に訪れたのは、輝翔学園谷田部小学校の3年生のみなさん。

谷田部小学校は、TXみどりの駅周辺の宅地開発に伴い児童数が年々増加。つくば市内でも指折りの大規模校です。

 

谷田部郷土資料館は、テーマごとに展示がされています。

館内は撮影禁止ですが、今回特別に許可をいただきました。

 

復元された竪穴式住居の展示や遺跡から発掘された土器を見て、谷田部エリアの歴史にびっくりする子どもたち。

教科書にも載っているようなこんな大昔のものが自分たちの住んでいる場所の近くで発掘されたと聞けば、みんな驚きますよね。

 

 

江戸時代の谷田部藩細川氏ゆかりの刀や鎧兜、書物など、歴史的に貴重な文化財も多数展示されており、谷田部藩の繁栄ぶりを物語っています。

 

昔の生活と道具を紹介する展示では、囲炉裏やかまど、はた織り機、脱穀機や石臼など今となっては珍しいものばかり。

解説に耳を傾け、しっかりとメモを取る子どもたち。初めて目にする石臼に興味津々で、使い方を熱心に質問している子もいました。

 

ここを訪れるのは初めてという女の子に話を聞いてみると、かまどや囲炉裏を見たことがなかったので、こうして実際に見てみると昔の生活は大変だったと思うと話してくれました。

 

 

昔の生活の道具で展示されていた木の洗濯板を見て、ふと思いました。

今の洗濯は自動洗濯機が主流でしょう。でも、汚れがよく落ちるのと、節水・節電にもなることから、洗濯板を使う人が近頃増えてきているそうです。

地球環境にも優しいエコな洗濯板、私もトライしてみようかな♪

 

一番の見どころは、江戸時代に谷田部で活躍した発明家、飯塚伊賀七が発明した和時計です。

200年ほど前に作られたというこの和時計。文字盤や歯車など当時の部品が今でも残っており、その貴重さから県指定文化財になっています。

現在の時計の形とは違い、大掛かりな装置という感じ。材料のほとんどが木でできているというから驚きです。

 

 

しかも、時間を音で知らせてくれる時打(ときうち)機能付き!今風に言うと、時計のアラーム機能のことですね。

からくりがリズミカルにカタカタ動いて、太鼓、鈴、笛という癒やし系の音で時を知らせます。

実際に時計から音がすると、子どもたちも「本当に音が鳴るんだ!」と嬉しそうな表情。

時を超えて、伊賀七も耳にしていた和時計の音を身近な場所で聞くことができ、私も心に響くものがありました。

 

伊賀七は、斬新な建築物や多様な発明品を次々と世に送り出し、「からくり伊賀」とも呼ばれていました。そんな伊賀七が暮らしていた場所が、今現在、科学のまちつくばとは…。これは偶然にしてはスゴイと思いませんか?

 

以上、しらゆきがお届けしました。

 

【つくば市谷田部郷土資料館】

つくば市谷田部4774番地18 谷田部交流センター3階

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