どーも、ヤギッチです♪
年が明け、寒さも本格的になってきましたね^^
そこで今日は、TXつくば駅から車で5分ほどの場所にある「和布工房 はんてん屋」さんをご紹介♪
筑波山麓で、綿花(コットン)を栽培して木綿を作ったり、蚕の繭から真綿を作り、ちゃんちゃんこやはんてん製作などのワークショップを行っている「わた部」で、和裁などを教えていた先生でもあります^^
つくば駅から車で10分ほどの場所にある、昔の風情を残すアパートメントがはんてん屋さんの工房^^
めぞん一刻のようなレトロな佇まいに、思わずテンションが上がります^^
現在、木村寿子さんが主宰している『はんてん教室』などを通じて、その魅力を多くの人に伝えていますが、元々は寿子さんのお母さんが縫ったはんてんの展示会を開いた事がきっかけ。
展示を見て「縫い方を教えて欲しい」とリクエストする人が多くいたために、寿子さんがこのアパートの一室を借り、はんてんの縫い方を教え始めました。
昔は母から子へと受け継がれてきた和裁の手仕事ですが、雑巾ですら100均で買って済ませる時代。
そんな中この工房では、その伝統が代々紡がれています^^
ここでは基本的にはんてんなどをオーダーして作ってもらう形ですが、既製品も多少、販売されています。ちゃんちゃんこや腰布団、かわいい小物も購入できますよ♪
化繊は使わず木綿を使用し、どの製品も1枚1枚手仕事のぬくもりが伝わってきて身も心も温かくなります^^
はんてん教室は、毎週木・金・土曜日に開催されています。
少人数制で、取材時は3名の方が参加。千葉県や東京都内から通っている人もいました!
「4人の孫のために」とちゃんちゃんこを作っているおばあちゃんや座布団を作っている女性など、作りたいものを自分のペースで作っている様子。
木村さんも冗談を交えながら、丁寧に教えてくれています。少人数制ならではのアットホームな雰囲気♪
タイミングの良いことに、ちょうどはんてんの綿入れ工程を見ることができました!
綿入れは、表地と裏地を縫い合わせたものを広げ、そこに綿を敷き詰め、くるりん!と生地を裏返すと、綿がはんてんの中に入る!という作業です^^
「表地と裏地を縫い合わせる」と一言で言ってしまいましたが、これが結構ややこしい。生地の表裏、上下、左右を把握し、着た時にどこがどの部分なのかを認識しながら縫っていくのですが…私のような展開図や地図が読めない人間には、正直、複雑で難しい作業に思えます(^^;
くるん!と生地をひっくり返して綿入れの作業が終わると、思わずパチパチパチ!と拍手を送ってしまいました^^
この他、座布団を制作している方の綿入れ作業も見学できました。
こんな小さな生地に、こんなに綿を詰められるの!?と驚きましたが、入れてみるとぷっくらとかわいい座布団に仕上がりました♪
そして木村さんから「昔、綿は絹よりも貴重な時代があったのよ」と、意外なことを教わりました!
皆さん、木綿より絹の方が貴重品というイメージがありませんか?
もちろん絹が高級なものであることには違いありませんが、綿花は本来、寒い場所では育たない植物。そのため、寒い地方で綿は、絹と同様にとても貴重なものだったそうです!
それが江戸時代に入って、綿の利便性は素晴らしい!ということになり、庶民にも広まったのだとか。
和布工房はんてん屋では、綿や布をふんだんに使っているように見えますが、できるだけ無駄を出ないよう工夫を凝らしています。
綿入れの際、手で綿をはんてんの形に合わせてちぎりますが、残りの綿が端切れにならないよう気をつけたり、縫い方など細かな部分でも、母から娘へと伝わった和布工房はんてん屋さん独自の工夫もありました。
「もったいない」という日本語が、エコ意識と結びついて世界に広まってきていますが、昔からこういった意識は、日本に根付いているものなんですよね♪
和布工房はんてん屋さんでは和裁の技術だけでなく、こういった物事の成り立ちを伝えることで、日本の古き良き心意気も伝えているような気がしました。
昔は誰もが職人さんだったんだなぁ…。
以上、ボタン付けすらできるか危ういヤギッチがお送りしました♪