どーも、ヤギッチです♪
つくば市の8年生32名が地域やまちづくりへの提案を、市長や市議会議員に行う「中学生未来議会」が先日行われました。
(小中一貫教育のつくば市では中学生2年生を8年生と言います)
会場は実際に議会で使われているの議会場。
出席する議員が机の上で立てる「氏名標」もあります。
そこで、本物の「政治家」を相手に中学生が答弁をする…関係ない私も緊張しますね><
まずは、つくば輝翔学園の9年生(中学3年生)が英語でのプレゼンテーションを行いました。
堂々とした本当に素晴らしいプレゼンです。
私あがってしまって絶対こんな風にできない。…これが逆に8年生にプレッシャーにならないと良いのだけど。と思いながら見ていました。
今回は5つのテーマに関して、中学生が1カ月以上かけて調査し、意見をまとめたものを電子黒板でプレゼンテーション。
議員たちも熱心に耳を傾けていました。
調査とプレゼンテーションは、他校の生徒たちと連携して行います。
こういったことを通じ、同学年の他校の生徒との交流が持てるというのは、生徒にとっても刺激があって良いですね♪
5つのテーマは下記のとおり。
1)【自然】自然と年の調和「とかいなか」を意識したまちづくり(高山真名学園、つくば百合ケ丘学園、くすのき学園)
他県で行っている農家体験や伝統に触れる学習などのグリーンツーリズム事業を挙げ、筑波山登山やフォレストアドベンチャーなどを利用した体験学習や、市内の景観を守るため、市民とともに中学生もゴミ拾いなどに積極的に参加できる機会があると良いなど意見を提案。
2)【教育】未来の教育を実現する学校づくり(つくば紫峰学園、つくば桜並木学園、つくば竹園学園)
学校では、知識を得るだけではなく、自分たちの主張へ結び付けられるような学習を行う必要がある。「筑波山検定の実施」や「ランタンアートプロジェクトへの参画」など地域活動へ積極的に参加するなど、生徒主体で活動を行うことで、知識だけではないものを得られたことは「つくばスタイル科」の授業の成果だと評する一方、その上で出てきた課題とそれに伴う行政への提案を行いました。
3)【科学】科学を生かしたやさしいまちづくり(つくばAZUMA学園、手代木光輝学園、つくば輝翔学園)
ロボット特区の現状を調査。現在実験特区として登録されているつくばセンターエリアと研究学園エリア以外の、旧筑波駅近辺にもモビリティロボットなどを配置すれば、特区の認知度も向上し、高齢化対応もできるのではないかと提案がされました。
4)【豊かな生活】災害に強い安全なまちづくり(さくら学園、高崎しいの木学園、つくば桐峰学園)
避難所や防災倉庫の現状を調査。つくば市内でも大学付近と茎崎地区などでは居住する年齢層が異なることに論及。防災倉庫に備蓄されているものを画一的に統一するのではなく、例えば高齢者の多い茎崎地区などにはゼリー飲料やおむつを用意するなど、それぞれの地区に合わせたものが必要だと提案しました。
5)【国際性】国際性豊かな魅力あふれるまちづくり(春日学園、つくば豊学園、つくば茎崎学園)
市内では国際交流フェアや国際交流料理教室など、国際交流活動が多く実施されているが、中学生にその活動が認知されていないのが現状。もっと小中学生と外国人の交流の場を設け、国際理解と交流を深めたい。例えば、ホームステイなどで訪れた外国人を学校に招待し、書道や伝承遊びなど体験型交流活動を行ったり、「交流給食」で食文化への理解を高め、異文化理解を推進できるのでは?と提案しました。
それぞれテーマに関するプレゼンや提案を行った後、議員への質疑応答となります。
鋭い意見や、素晴らしい提案が中学生からなされ、議員も満足気。
前回「つくば市子ども議会」という名称で、同じように中学生から出された意見の中には、今年度、議会で予算がついて実現に向け動いているものもあるのだとか。
「総合運動公園を会員制に」など議会でも出されない角度からの意見が出たと、市長や議員たちは喜んでいました。
中学生達は、細かい調査によって地域でどんな取り組みや課題があるのかを知り、地元への理解を高めることができ、実際に市長や議員を前に意見を出すことによって行政がどんな役割を果たしているのか、議会が何をしているのかなどを学ぶこともできる素晴らしい機会だなぁと思いました。
そして、あんなにたくさんの大人…しかも政治家に囲まれた中で、自分たちの意見を述べる…「度胸」がつくことは、何よりの体験かと思います。
以上、どこの学校の生徒も、立派なプレゼンテーション。感心し切りのヤギッチがお送りしました♪