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昔ながらの手作り綿ふとん「ふとんのマスダ」

つくばスタイル特派員 さくら子 Blog 
2012年12月25日

こんにちは。つくスタ特派員のさくら子です。

スローライフに憧れてTX沿線に引っ越して来て約2年半。
充実した都市機能、豊かな自然、科学のまちならではの知的な環境を楽しみながら生活する「つくばスタイル」に憧れ、茨城出身という以外になんの縁もゆかりもないつくばへの移住を決意した私ですが、実際に住んでみて「つくばスタイル」を知れば知るほど、ここで「住み、働き、学び、遊ぶ」というライフスタイルに魅了され、この街がどんどん好きになることを感じています。

かねてから念願だったマイホーム建設も、理想の住まいを形にしてくれる地元の建築会社との出合いに恵まれ、今年の6月から毎週のように設計士との打ち合わせを重ねています。
今年中にはほぼ設計も完了し、年明けには着工、来年の夏頃にはマイホームも完成の見込みです!

そのため最近では、新居で使用するものを少しずつ準備しようと考えています。
新居は、自然素材を使用し、さらに古い蔵を取り壊した際に出て来た古材や古建具を再利用するなど、古いものや和の要素をふんだんに取り入れた作りになっています。
そのため、寝室は和室にし、畳にふとんを敷いて寝る、昔ながらの生活スタイルにする予定。
現在はベットを使用しているので、近々ふとんを買わなくてはと思っていた時に偶然知ったのが、つくばみらい市小絹にある昔ながらの手づくり木綿ふとんにこだわる寝具専門店「ふとんのマスダ」でした。

実は、ふとん屋さんというとちょっと敷居が高いというか、どちらかというと入りにくいと感じていた私…。
でも「ふとんのマスダ」は、ツイッターやブログでも情報を発信したり、若い世代でも気軽に取り入れられるようなデザインのものを開発したり、守谷駅前で毎月第一日曜に開催されているmoriくるマーケットに参加したりと、気軽に訪問できる雰囲気だったので、安心して伺うことが出来ました♪

ふとんのマスダ1.jpg

早速店内に入ってみると、イメージしていたふとん屋さんの雰囲気と全然違うことに驚きました!
並んでいるのは、昔ながらの会津木綿や遠州木綿で作られたふとん、座布団、坐蒲(ざぶ)、はんてんなど、色鮮やかで見ているだけで楽しくなってしまうような商品ばかり。
これなら、和室でなくても、洋室中心の住居にもぴったりですね!
昔ながらの和風の色柄が逆に新鮮に感じました。

ふとんのマスダ2.jpg

会津木綿で作った坐蒲(ざぶ)はもともとは座禅をする時に使用するものだそう。
最近ではヨガの瞑想の時に使う人も増えているそうですよ!
さらには、セレクトショップやカフェでも「ふとんのマスダ」の坐蒲を使用するところが増えているそう。
確かにとってもおしゃれでセンスを感じる商品ですよね。

会津木綿や遠州木綿の色柄は種類がとても豊富にあり、好きな色柄を選んで、オーダーメイドでふとん、座布団、坐蒲を作ってくれるそう。
柄物と無地を組み合わせたりも自由だそうなので、組み合わせは無限大!
自分だけのオリジナルが作れるって魅力的ですよね!私も早速、座布団をオーダーしようと思っています。

ふとんのマスダ3.jpg

こんな風に、昔ながらのふとん屋さんのイメージを一新するような若い世代向けの商品開発にも力を入れる店主の増田敦司さん。
「ふとんのマスダ」の3代目として、寝具技能士の資格を持ち、昔ながらの手づくり木綿ふとんにこだわり制作をしています。
訪問した日は、ふとんの打ち直しの作業をしていらっしゃるところだったので、その様子を見学させていただきました。

ふとんのマスダ4.jpg

ふとん作りを見るのは初めてだったので、ワクワクしながら、出来上がる様子を見守りました。
まず驚いたのが、使用する綿の量!
大きく拡げられた綿を幾重にも重ね、場所毎に綿の量を微調整しながら、徐々にふとんの形に整えていきます。
特に中心となる部分には小さく切った綿を少しずつ重ねるなど、最高の寝心地のために、微調整を重ねる姿はまさに熟練の技!

手作りふとんは、機械で作られたふとんに比べて値段も高いのですが、使う人の好みに応じた完全なるオーダーメイドで、これだけ丁寧に作られ、最高の寝心地が得られるのなら決して高い値段ではないんだなと感じました。
さらに、手作り木綿ふとんのいいところは、打ち直し(リサイクル)すれば、何十年でも使えるということ。
打ち直しを依頼するお客様の中には、「嫁入りの時に親が持たせてくれたふとんなので、絶対に捨てることができない」といって、50年近くも打ち直しをしながら大切に使っているというご年配の方もいらっしゃるのだとか。
もちろんこれも手作りだからこそなせる技ですよね。

お店の横にはふとんの打ち直しの機械もあり、硬くつぶれたふとん綿を機械でほぐし、やわらかくして綿の繊維を整え、ふっくらした綿になる様子も見学させていただきました。
中には色が茶色くなってしまった綿もありましたが、それは長く使われてきた証拠なんだそうです。
ものを大切にする心、本当に素晴らしいですね!

近年、ホームセンターや通信販売を中心に打ち直しができない、使い捨ての安いふとんが大量に流通しているので、布団・寝具類は粗大ゴミのトップなのだそう。
それに反し打ち直しをすれば長く使うことができるとてもエコな手作り木綿ふとん。
環境問題を考える上でも、もっと多くの人に関心をもって欲しいなと思いました。

私も実際にお店を訪れ、制作風景を見たり、手で触れてみることで、初めてその良さや価値を知ることができました。
新居には、ぜひ手作り綿ふとんをオーダして使いたいなと思っています!

ぜひみなさんも一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
作業場が店舗のすぐ横にあるので、タイミングが良ければふとん作りの実演を見学することができるそうですよ。
店主の増田さんのふとん作りは一見の価値ありです!!
「ふとんや座布団、その他オリジナルの制作など、いろいろ相談にも乗りますので、ぜひお気軽にお越し下さい」とのことですよ。

以上、さくら子がお伝えしました♪

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