みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
赤ちゃんが初めて出合う本。それが「ファーストブック」です。
親としては、我が子によい絵本を選んであげたいもの。
でも、絵本の圧倒的な数の多さに、どんなものがいいのか迷う方も多いのでは?
つくば市では、赤ちゃんがいる家族向けに「ファーストブック講座」を毎年3月に2回開催しています。
赤ちゃんにどんな本を読んであげたらいいか、おすすめの絵本を紹介するこの取り組み。
さっそく取材に伺いました。
会場は、TXつくば駅から3分ほど歩いたところにある、つくば市立中央図書館です。
中央公園やエキスポセンターからも程近く、隣接した歩道をロボットが通ることもあるという、つくばらしい場所に位置しています。
つくば市立中央図書館は、平成2年に開館し、多くの市民に利用されています。
ここは、茨城県内の図書館の中でも貸出数がとても多いのだとか。つくばには読書家が多いことを物語っていますね。
この日の「ファーストブック講座」に参加されたのは、2歳までのお子さんがいる12組のご家族。
会場には床にマットが敷かれたエリアもあって、赤ちゃんと一緒に座って講座を聞くことができます。
講師は中央図書館の坂井さん。
絵本の選び方、オススメの絵本など、具体的な内容の説明に、みなさんが耳を傾けていました。
赤ちゃんに「どんな絵本を読んであげるか」ということよりも、「誰と楽しく読むか」が重要とのこと。
お父さんお母さんが楽しく笑顔で絵本に接する姿勢が、子どもにも伝わるのですね。
紹介された絵本の中には、定番のものや私が子どものころに読んだものも!
40年以上も読み継がれている人気絵本も多いというから驚きです。
赤ちゃんは、はっきりとした色合いや繰り返しの言葉が大好きなのだそう。
坂井さんの読み聞かせが始まると、じっと本を見入る赤ちゃん。「何か楽しそうなことが始まったぞ~」と思っているのかも♪
8カ月になる男の子を連れたお母さんに講座の感想を伺うと、「分かりやすくて勉強になった」と笑顔で話してくれました。
初めてのお子さんで、本選びで迷うこともよくあり、その度にインターネットで人気や評判を調べていたのだとか。
今回の講座で、さらに楽しい読書タイムが過ごせそうですね。
会場には、紹介されたもの以外にもオススメの絵本がずらり。
講座終了後、気に入ったものを貸出カウンターで借りられるとあって、参加されたみなさんが新しい絵本との出合いを楽しんでいました。
図書館は本の貸出以外にも勉強で利用している方も多く、静寂なイメージがありますよね。
子どもが騒いだらどうしよう…と小さな子ども連れで図書館へ行くことをためらうお父さんお母さんも多いのだとか。
「遠慮せずに利用してください」と講師の坂井さん。
館内の子ども向けの本のエリアには、座って読むことのできるテーブル席があり、広々としています。
赤ちゃん向けの絵本のスペースは、靴を脱いであがるカーペット敷きのフロアになっており、くつろいで赤ちゃんと本を選ぶことができますよ。
職員の方に声をかければ、授乳室が借りられるのもうれしいですね。
TXの開通以降、街が整備されるにつれて、子育て世代の転入が多いつくばエリア。
図書館では、同じ世代の子どもたちが知り合う機会もあり、友達作りの場にもなっています。
気軽に行くことができ、住人同士の交流が生まれるきっかけにもなる図書館。
赤ちゃんが笑顔になる絵本との素敵な出合いがたくさん生まれるといいなと思いました。
以上、しらゆきがお届けしました。
茨城県つくば市吾妻2-8 文化会館アルス内
電話 029-856-4311