こんにちは!つくばスタイル特派員NANAOです。
3月3日は桃の節句。わが家は男の子ばかりなのでいつも通りに過ごしましたが、特派員はちょっぴり「ひな祭り気分」を味わいたくて、TXつくば駅からすぐの中央公園内にある「さくら民家園」に行って来ました♪
週末は家族連れで賑わう中央公園。その一角に、ここだけ時間の流れ方がゆっくりになっているような空間、さくら民家園があります。
例年桃の節句には、「さくら民家園」の奥座敷にひな飾りが展示されているんですよ。
こちらのひな飾りは市民からの寄贈だそう。お内裏様とおひな様がお屋敷の中に収められている「御殿(ごてん)飾り」という、大正から昭和初期に流行したデザインだそうです。
ひな人形といえば、数年前に「ゴスロリ」ひな人形が登場したと話題になりましたが、最近は小さくコンパクトでおしゃれ感があるものが流行だとか。ひな人形は伝統的なものなので、ずっと同じ形式なのかと思っていましたが、その時代に合わせて姿を変えてきたのですね。
特派員の普段の生活で日本の伝統文化に触れる機会はあまり無いのですが、こうして身近なさくら民家園にひな飾りが飾られているのを見ると、なんともゆったりとした気持ちになります。
さくら民家園は、研究学園都市の「開発と伝統の調和のシンボル」として科学万博の際に建設されたそう。つくば市上大角豆(かみささぎ)にあった古民家(横田家住宅)を移築したもので、江戸時代後期ごろに建てられたものと推定されています。この地方の典型的な農家建築だそうですよ。
民家園の土間では、管理の方が毎朝かまどで火をおこし、お釜でお湯を沸かしているそうです。かまどで火を起こすことで煙が出て、その煙で藁葺き屋根がいぶされ、殺菌されるとか。古民家の管理には、一般的に市販されている殺菌剤や洗剤などはできるだけ使わず、昔ながらの方法を用いているそうです。
古民家の室内、柱や天井の梁(はり)などは黒々としています。元々黒い色に塗ってある、というわけではなく、かまどから出る「すす」で黒くなったそうです。昔の生活には、本当に「まっくろくろすけ」がいたんだろうな!と感じました。
板の間は、床がツヤツヤと黒光りしています。ワックスなどは一切使っておらず、水拭きだけでこんな風に輝くそうですよ。こんな素敵な和室、泊まってみたい!
庭園では椿や紅梅が咲いていました。白梅もそろそろほころんで…。春ですねえ。
さくら民家園では、これから白梅やしだれ桜、黄色い小さな花を咲かせるサンシュユなどが、夏前にはアオダモが白い花を咲かせるそうです。秋には黄色いツワブキの花、冬にはサザンカが咲くとのこと。四季を通して花を楽しめますね。
さくら民家園は、一般公開しているだけでなく、市民が事前申込制で利用することができます。これまでに、お茶会や餅つき大会なども開催されたそうですよ。現在はガイドラインが制定されていますが、状況が落ち着いたらイベントをさくら民家園で…と想像するのも楽しいですね。
延期されていた「つくばアートサイクルプロジェクト2021-22 つくばの街と山をつなぐ芸術祭」も3月11日からいよいよ開催予定です。
さくら民家園が、街エリアの開催場所の1つになるそうです。落ち着いた和の雰囲気の古民家と現代アートとの融合、どんな展示になるのでしょうか。とても楽しみです!
以上、NANAOがお伝えしました♪
【さくら民家園】
https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisetsu/bunkagakushu/1002780.html
入園料:無料
住所:茨城県つくば市吾妻2丁目7番地5
Tel:029-858-2798
利用可能時間帯:9時30分~16時30分(団体での利用は10時~16時)
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)