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つくばのほうき工房でほうき草の収穫!

つくばスタイル特派員 ヤギッチ Blog 
2014年08月22日

どーも、ヤギッチです♪

 

芝の産地としても有名なつくば市。その芝畑は、かつて「ホウキモロコシ(以下、ほうき草)」が育てられていました。ほうきづくりは、つくば市内の産業として盛んだったそうです。
しかし現在、ほうき草を育て、ほうきを作っている人は年々減っています。
以前ご紹介した「つくばのほうき工房」の酒井さんは、その数少ない職人さん^^

前のブログで紹介したように、ほうきはエコの観点から、若い人たちにも見直されているアイテム。そのほうきに着目したのが、筑波大学の芸術学群の宮原克人氏。

2013年からゼミの学生たちと、ほうき草の種まきから収穫までの栽培を体験。
ほうきを作る道具も自作し、制作したものをTOKYO DESIGNERS WEEK2013の第1回ASIA AWARDに出展。その作品はこちらから見ることができます^^

 

1408hokisyukaku1

今年も6月に種を蒔き、すくすく育ったほうき草!収穫の様子を取材しました♪

 

1408hokisyukaku2

ほうき草の背丈は1.5~2メートルほど。トウモロコシと稲の間の子のような植物でした。
穂が葉から少し見えているものを、手作業で収穫していきます。

 

穂の元の葉を「シュッ!」と裂くと50 cmほどの茎が出て、自然と節で折れて収穫。
私も収穫作業をちょっと手伝うつもりでやってみましたが、難しい!

 

葉をシュッ!と裂くことができずモタモタ…。
私「できませんー!」農家の方「しょうがないなぁ、やってあげる」を6本くらい繰り返し、手伝うつもりが、逆に迷惑かけいてる!…運搬作業を手伝いました(苦笑)

 

大学生たちは、「シュッ!」と上手に収穫していましたよ。
「どうやったらそんな上手くできるんですか?」と聞いたら「…慣れですかね?」という答え。
…どうやらコツがあるっぽい。けど、そのコツの習得に私は時間かかりそうでした(^^;

1408hokisyukaku3

 

ともあれ、収穫したほうき草を持ち帰り、茎の長さを揃えて切ります。
切ったほうき草を脱穀。この脱穀が難しいのだとか。
穂先が長いと脱穀機に巻き込まれ、穂先が曲がったほうきになってしまいます。
収穫にすらとまどった私は、脱穀作業はおとなしく見学していました…。

 

1408hokisyukaku5

脱穀したほうき草を、灰汁を取るため、茎部分を3分。葉の部分を2分ほど湯がきます。
アスパラを塩茹でしたときのような、鮮やかな緑色に!とてもきれいな色です^^

 

茹でたほうき草を天日に干し。
片面だけ干すと、影の部分が黒ずんだものになってしまうので、1日に4回ほどひっくり返します。

 

…と、ここまでが収穫して1日で行う工程。
この時期、通常だと酒井さんは朝4時から収穫作業を開始。10時頃から脱穀を始め、お昼には干します。

 

ほうき草は最低3日間は干します。
つまり3日間は確実に晴れている頃合を見て、収穫しないといけません。
最近は台風が変な時期に来たり、その見極めがとても大変ですね…(^^;

 

失われつつあるつくばのほうき産業に大学生たちが着目し、地元の農家の人たちに教わりながら作業を行う。その様子を見ていて、私は嬉しく感じました。

「使い捨ての時代」と言われている中で、伝統的産業の荒廃を「時代だから」の一言で認めてしまうのは、個人的にどうかと思います。
文化的側面からも、その土地にその産業があるのは意味が有るはず。そこを考慮せず、経済的な面だけで産業が変化してしまうのは、何とも世知辛い。

 

若い人たちの間で、ほうきが流行ってほしい…なんて願望を抱きました^^
でも実際、便利です♪
音が出ないので夜中でも掃除できるし、酒井さんのほうきはしなやかなので、フローリングも傷つきません。

 

以上、不器用です…ヤギッチがお送りしました♪

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