こんにちは、みっきぃです♪
子どもの頃、絵日記にハマっていた私。絵を書くのが好きだったのはもちろん、仕事で平日にあまり会えなかった父がそれを楽しみにしているのが嬉しくて、せっせと書いていたのを覚えています。
子どもの頃、皆さんが夢中になったことは何でしょう?
自分のしたことで、誰かが喜んでくれたり感謝されたり。そういう体験は自分の中でずっと残っていくような気がします。
今回は、幼少期からものづくりと共に歩んできた女性がつくばを拠点にスタートさせた活動「街ネタものづくり」をご紹介します。
初めてイベントを実施したのは、今年の8月。つくばのキャンプ場「六斗の森」には、竹を材料に水鉄砲を作ったり、器を作ったりとものづくりに興じる親子たちの姿がありました。
竹を切るところから始まり水鉄砲を完成させる過程では、ピストンがうまくいかなかったり水が逆噴射したりと試行錯誤の連続。活動メンバーで、ものづくりの達人たちにアドバイスをもらいながら、参加者全員が作る楽しみを全身で味わいました。
「子どもの頃、夢中で何かを作ったり、親や近所の人など周りにいた大人たちにそれを教えてもらった記憶っていつまでも残っているんです。大人になってからも語り合える体験を今を生きる親子にも伝えたくて」そう話すのはこの団体を発足した、めーさん。
女性技術者としてフルタイムで働く傍ら、日本のものづくり産業を支えてきた技術者たちが退職後もその高度な技能を活かし地域に還元できるモデルケースを形成できないかとその道を探り、今夏から具体的な活動に乗り出しました。
職業訓練校の電気教師の父と建築士の母を持ち、子どもの頃から身近にあったものづくり。未知なるものへの憧れと探究心を胸に、見よう見まねで製図を引いたり、音の鳴る不思議を確かめたくてラジオを解体してみたり。
「勝手に解体して叱られたこともたくさん。でも、壊れたこたつを直して家族に褒められた時には、自分がしたことで誰かが喜んでくれたということが単純に嬉しかった」
そんな子ども時代を経て進んだ技術者の道。就職した当時は、まだ男女雇用機会均等法が施行されて間もない頃で、子育てとの両立も難しかった時代。仕事に邁進する中で、忘れかけていた大切なものが彼女を突き動かしました。
「誰かのため、社会の役に立ちたいと選んだ技術者の道。人や社会のためにものづくりをしたいという自分の原点に立ち返ったとき、仕事以外にもっと何かできるんじゃないかという思いが膨らみました」
その方法を思案し、足を運んだのは地域のコミュニティ。天体やジオラマ、絵画など、そこで出会った仲間たちと幼少期のものづくり体験を語り合ううちに「ものづくりの面白さを伝えたい」と意気投合。8月のイベント実施に至りました。
発足後二回目となる今秋のイベントでは、親子を対象に六斗の森での天体望遠鏡づくりを計画中。めーさんの他にも天体好きのプロフェッショナルたちが集まり、現在準備を進めています。また、その夜には地域交流を兼ねて周辺住民を招き、参加者が製作した望遠鏡を使った天体観測会も予定。
「一人で作るだけではなく、誰かにアドバイスをもらいながら試行錯誤し、完成したものを人に使ってもらうというドキドキもある。ものづくりを通した人との関わりの中から次のモチベーションが生まれ、喜びやリアルな感情が生まれると思うんです」
親子で作った望遠鏡から覗く秋の夜空は、きっと特別な輝きを放って見えるでしょうね♪
「街とものづくりの接点となっていきたい」そう話すめーさんの力強い言葉に、ものづくりが実現し得る地域の未来に大きな可能性を感じるみっきぃなのでしたᕕ( ᐛ)ᕗ
【街ネタものづくり】
11月23日(金祝)「つくばお月見イベント」の詳細はこちら
※つくば市茎崎地区にお住まいの方を天体観測会に無料招待。参加者は随時募集中です