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ワイン用ぶどうの収穫をお手伝い♪「つくばヴィンヤード」

つくばスタイル特派員 しらゆき Blog 
2018年10月01日

みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。

 

つくば市が国から「つくばワイン・フルーツ酒特区」に認定されたのは今から約1年前のこと。

このおかげで、小規模な施設でもワインの醸造・販売ができるようになりました。

 

そして早くも、つくば市内で栽培された果実を使ったワインが新しい特産品となりつつあります。

 

この特区認定を受けて、2020年にワイナリー建設を予定している「つくばヴィンヤード」。

ワインとなるぶどうの収穫ボランティアができると聞き、家族で訪れました。

 

 

つくば市栗原にある「つくばヴィンヤード」。つくばエクスプレス(TX)つくば駅から車で北に約15分ほど行ったところにある、遠くに筑波山と宝篋(きょう)山を望む自然豊かな場所です。

ここでは、第1農場と第2農場と合わせた約2ヘクタールの土地に、“プティ・マンサン”や“マスカットベーリーA”など12種類1700本ものワイン用ぶどうが栽培されています。

 

 

代表の高橋さんは、もともとつくば市内にある研究所で働く研究員。

定年後にも打ち込めるものを…と考えて、たどりついたのがこのワイン用ぶどうの栽培だったのだそう。

「ぶどうづくりに関しては全くの初心者でした」という高橋さん。2014年につくば市の新規認定就農者となり、つくば市栗原の2ヘクタールもの広大な遊休農地を縁あって利用できることになったのだとか。

ここから始まった「つくばヴィンヤード」は、つくばの気候や土壌に合う品種を選定しながら、今年で5年目。着実にぶどうの品種も数も増えています。

 

 

この日は秋の日差しがあり、涼しい風が吹き抜ける気持ちのいい天気の下での収穫作業です。

畝間が3メートル、ぶどうの木の間隔は2メートルとゆったりとして、風通しのいいぶどう畑。

この日の収穫には、私たちの他に2家族がボランティアとしてお手伝い。前日には10名ほどのボランティアの方がいらしたそうで、中には市外や県外から訪れる方もいるのだとか。

 

 

ワイン用ぶどうの収穫は、初めての私たち家族。

高橋さんから収穫についての説明を受け、まずは“甲州”を収穫します。これは、日本で最も広く栽培されている醸造用の白ブドウ。ハサミで枝から切り、収穫していきます。

ぶどうは“ぶどう棚”の高い場所で収穫すると思っていた息子は、自分の手の届くところで収穫できて、嬉しそうです。

 

 

「こんな感じでいい?」子どもたちは初めてのぶどうの収穫に緊張気味。

初めはゆっくりだった収穫のペースが、慣れるにつれてどんどん早くなっていきました。

あっという間に収穫したぶどうでバケツがいっぱいに。

 

 

収穫したぶどうは、垣根の先に置かれた軽トラックの上のかごに入れていきます。

「みんなで作業すると、早く収穫できるね」と楽しそうな子どもたちでした。

 

“甲州”に続いて、赤ワインの原料となる“天恵の雫”を収穫しました。

“未熟果”といわれる成熟できなかった小さな実などをハサミで取り除きながらの収穫作業とあって、ひとつひとつ丹念にチェックしていきます。

椅子に座ってのぶどうの摘果作業にみんなが集中!秋の虫の声を耳にしながら、ひたすらぶどうと向き合うひとときでした。

 

お昼には、高橋さんが用意してくれた昼食を皆でいただきました。労働の後の食事はおいしさ倍増ですね。

帰り際にはお土産にぶどうをいただきました。ワイン用のぶどうは、そのまま食べても十分な甘みがあります。

 

 

昨年は約1トンのぶどうの収穫があり、今年は約2トンを見込んでいるという「つくばヴィンヤード」。これはワインにすると、約1400リットルにもなるのだそう。

収穫されたぶどうは、つくば市に隣接する筑西市の「来福酒造」にて醸造されています。

 

「2020年夏には敷地内にワイナリーが完成予定で、ここでワインまで作れるようになります」と高橋さん。

一面に広がるぶどう畑と共に、筑波山や宝篋山を望むワイナリー予定地。ここで完成したワインはどんな味になるのか、今から楽しみです。

 

茨城県内のワイン造りに携わる事業者が連携を取りながら、栽培技術や醸造技術を向上しあう「いばらきワイン産業連絡協議会」の運営にも力を入れいている高橋さん。

栽培・醸造技術のほか、茨城県産ワインの知名度を高めようと、都内でPRイベントを開催するなど活動は多岐にわたります。

 

つくば市内にある他のワイナリーとつながりを持ち、互いに協力しあうことにすることで、事業者同士の横のつながりがさらによいワイン造りに生かされていくことでしょう。

 

気軽に飲めるワインをつくばの人に飲んでもらいたいという思いから、「つくばヴィンヤード」のワインの販売は、つくば市内にある「すどう酒店」、「美酒堂」など3店舗に限定されています。

昨年の“プティ・マンサン”の白ワインは即完売になるほどの人気だったのだとか。

 

収穫のお手伝いをしたワインとあって、今年は私もぜひ味わってみたい一品です。

 

以上、しらゆきがお届けしました。

 

つくばヴィンヤード

つくば市栗原愛染2973

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