こんにちは、みっきぃです♪
大人になった今でも、行ってみたい場所があります。それは「キッザニア」。職業体験や消費体験ができるとあって全国の子どもたちから大人気のテーマパークです。また、近年では街ぐるみで同様のイベントを行う行政もあるのだとか。
楽しみながら社会の仕組みを学ぶことのできる機会が注目を集めるなか、つくばみらい市にある伊奈中学校では、働く、お金を稼ぐ、物品を売買するといった社会の仕組みを体験できるイベントを初開催。3日間で800人を超える小学生たちが参加したその様子をレポートしたいと思いますᕕ( ᐛ)ᕗ
会場全体を一つの架空都市「ミニみらい」と位置づけて行われたこのユニークな取り組み。訪れた小学生たちはまず「ミニみらい」の市民登録を行い、続いてハローワークに張り出された情報の中から自分がやりたい仕事を選択します。
保育士やスポーツ選手、記者や販売員など魅力的な仕事がいろいろ。選んだ仕事を一定の時間働くと「ミラ」と呼ばれる通貨、つまり給料が支払われます。さらに、そこからは税金も引かれるという徹底ぶり!
自分で稼いだミラを使えば、ミニみらいの中で遊ぶこともご飯を食べることも可能。次回に向けて貯金しておくこともできます。「お昼ごはんの分だけ稼ぐ!」という子から「自分が働いた分だけミラが貯まっていくのが楽しい」と話す子、子どもによってその価値はさまざまのようです。
仕事を選ぶのも、ミラをどの程度貯めて何に使うかも子どもたちの自由。自主性を尊重されたときの子どもたちって、いい顔しています(*^^*)ワクワク、そわそわしながら意欲に満ちた眼差しで小さな社会に溶け込んでいました。
男子一番人気のサッカー選手を選び、稼いだミラでお昼ごはんを食べていた男の子たちは「楽しく働いて、ご飯も食べられて最高!」と満足げな表情。
引率していたお父さんも「働くことの楽しさを知るきっかけになったらと思い子どもたちを連れてきました。次回もまた参加したい」と嬉しそうに話してくれました。
「いらっしゃ~い!」元気な声を響かせていたのは、毎日のコーディネートを考えるのが大好きというおしゃれな女の子3人組。
働いてみた感想を聞いてみると「楽しい!」と即答したその後、少し考えるような間の後にこんな答えが。
「だけど、服は売るよりも、買う方が好きかも」
また、ゲームの監視係をしていた男の子からは「人と話すのは疲れちゃうから、あんまり話さなくてもできる仕事が良いと思って」という意見も。
仕事を疑似体験したことによって、働くということのイメージがそれぞれに膨らんでいるようでした。
「小学生にも職業体験の機会を作ってあげたい」と、県内初となるこの試みを発案したのは、伊奈中学校校長の富田先生。
中学生になれば職場体験があるけれど、小学生は仕事を意識する場がない。自分の働きを換金することで、お金やモノの価値を知るきっかけになったらと先生たちと協力してこの機会を実現させました。
そして、このイベントを中心となって企画、運営したのは同校の2年生たち。どんな仕事があれば人が集まるか、小学生の理解度に合った仕事内容を考えたりとこの日に向けて準備を進めてきました。
初めての試みとあって開催初日には想定外の問題も発生したそう。だけど、そこにはその日の内に問題点を洗い出し、どうしたら改善できるかを話し合う生徒たちの自主的な姿がありました。
「ミニみらい」を成功させようとするその姿勢は、挨拶や言葉遣いなど来場者への対応にも表れており、保護者たちの目にも明るく映っていました。
「将来、子どもが進学する中学校の雰囲気が良くて安心した」「中学生の皆さんに優しくしてもらって子どもも嬉しそう。年が離れたお兄さんお姉さんと交流する機会がないからそういう意味でも来て良かった」など、賞賛する声がたくさん。
乱雑に脱ぎ捨てられた靴をそっと並べ直す子がいたり、遠くにキョロキョロとする小学生を見つければ声をかけに行く子がいたり。
「最近の若い子は…」なんてマイナスなイメージが先行しがちなのは世の常だけれど、気持ちが良いと感じる子どもたちの姿はちゃんとあって、そういう部分を同じ地域に暮らす者同士が知ることのできる機会って大人にとっても大切だな~と感じるのでした。
小学生はもちろん、中学生や大人たちにもさまざまな発見や交流をもたらす機会となった今回の試み。子どもたちが主役のこの街にまた遊びに来たい、いや、住民になりたい!みっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ