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防災科学技術研究所「自然災害を正しく学び備えよう」

つくばスタイル特派員 さくら子 Blog 
2012年04月30日

こんにちは。さくら子です♪

4月16日(月)~22日(日)に開催された「科学技術週間」
研究機関が集中しているつくば市では、今年も40カ所の研究機関が
施設の特別公開やイベントなどが行われました。

その研究所のひとつである防災科学技術研究所
「災害から人命を守り、災害の教訓を活かして発展を続ける災害に強い
社会の実現を目指すこと」を目標とし、地震災害、火山災害、気象災害、
土砂災害等の研究開発をしています。

今回は、防災科学技術研究所で開催された一般公開イベント
「自然災害を正しく学び備えよう」に参加してきました。
このイベントは、昨年、東日本大震災や台風12号、新燃岳の噴火など、
多くの災害が起こった事を受けて「災害を体験・実験で正しく学び、
災害に備えるきっかけにして欲しい」との趣旨で開催されました。

 

防災研究所1

災害に対する意識が高まる昨今、このイベントに対する関心も非常に高く、
朝から大勢の人で賑わっていました。
中でも注目されたのが「ミニチュア地震を見てみよう!地震の発生を実スケールで
再現–大型振動台を利用した巨大岩石実験–」という事で開催された
「大型耐震実験施設公開実験」です。
巨大岩石が地震時にどのように動くのかという実験で、巨大地震の発生メカニズムの
解明と、それによって生じる地震や津波の発生モデルの研究につながるというものです。
残念ながら、私はこの実験を見る事は出来なかったのですが、見た人に話を伺ったところ
「巨大な岩石が地震の発生とともに地響きを立てて動いていくのは迫力があって
圧巻でした!」との事でした。

 

防災研究所2

その他にも、石巻市立門脇小学校 鈴木洋子前校長先生による語り部「東日本大震災の記憶を
語りませんか?-3月11日を生きて-」や化学実験屋台村、地震体験(起震車)、
クイズラリーなど災害について楽しく学べる工夫がされた数々のイベントが開催されました。

化学実験屋台村ではペットボトル地震計や震源くんの作成、火山噴火実験、雨粒実験、
巨大防災ジグソーマップ、防災ラジオ収録等々、手作りから本格的模型までアイディアを
こらした体験型実験・イベントが多数あり、災害の起きる仕組みや備え方について
楽しそうに体験する子供達の姿が印象的でした。

 

防災研究所3

また、防災科学技術研究所内には世界最大の施設である「大型降雨実験施設」があります。
これは土石流・山崩れ実験など大雨の被害を研究する為に活躍する施設で、
水は25mプール2つ分の貯水槽を使用し、2台の送水ポンプを使い毎分5,500ℓの水を運ぶ等、
スケールの大きな施設です。
今回は「豪雨体験」という事で、200mmの豪雨を見学する事ができました。
日本の豪雨記録は187mm(1982年長崎県)だそうなので自然界を超える大迫力の雨量に
思わず言葉を無くしました。

 

防災研究所4

今回、防災科学技術研究所の一般公開に参加して感じたのは、災害について
正しく理解する事の大切さです。
災害が起こる仕組みをきちんと理解し、備えをしておけば、いざ災害が起きても
必要以上に慌てる事がなく、冷静に対応が出来るので、被害を最小限で押さえる事が
出来るという事です。
その為にも、このような機会に体験を通して災害を学ぶと言う事は大切な事だな〜と思いました。

また防災科学技術研究所のホームページには災害に関する様々な情報が掲示されています。
防災について考えるいい機会になると思いますので、ぜひ一度ご覧下さい!

以上、さくら子がお伝えしました♪

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