みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
今年も残すところ一カ月余りとなり、温かいおつまみに日本酒が恋しい季節となりました。
関東地方で最も多い41もの酒蔵を有する茨城県。豊かな自然に育まれた美味しい米と5つの水系の清らかな仕込み水が織りなす日本酒は、近年とても高く評価されています。そんな茨城県の美味しい地酒の魅力をもっと多くの方に知ってもらおうと、水戸に続いて2019年9月にオープンした立ち飲みバー「いばらき地酒バーつくば」。それから一年後の今年9月に迎えたリニューアルオープンでは、温かいおつまみの新メニューが加わり、さらにその魅力を増しました。
「いばらき地酒バーつくば」があるのは、つくばエクスプレス(TX)つくば駅改札前。地下に駅があり、地上にはバスターミナルがある場所柄から通勤通学や買い物客など多くの人が行き交います。
来店者の顔ぶれはさまざまで、平日は仕事帰りに軽く一杯という方、休日にはバスターミナルから筑波山行のバスが運行されていることもあり、筑波山登山やサイクリング帰りの方の姿も見られるのだそう。私が取材に訪れたこの日は休日で、大きなリュックを背負った登山帰りの方たちを大勢見かけましたよ。
温かみのある提灯の明かりと藍色ののれん、木の升を思わせる外観が目を引きます。
カウンタ―奥に見える冷蔵ケースには、県北から県南まで茨城県内で醸造された酒がずらりと約30種も並びます。見ているだけでワクワクしますね♪
いろいろな地酒を楽しみたいなら、3銘柄を一度に味わえる「三種飲みくらべセット」がオススメです。純米酒から1種類、純米吟醸酒から1種類を来店者が選び、店が用意した“本日のおすすめ”と共に味わうことができます。
取材時のメニューをいくつか紹介すると、純米酒には「霧筑波」(つくば市・浦里酒造店)、「男女川」(つくば市・稲葉酒造)、「来福」(筑西市・来福酒造)、「結ゆい」(結城市・結城酒造)など10種類がラインナップされています。純米吟醸酒には、「渡舟」(石岡市・府中誉)や「御慶事」(古河市・青木酒造)、「カミマル」(常陸大宮市・根本酒造)など10種類が揃います。
この日の“本日のおすすめ”は「富士大観」(日立市・森島酒造)と「秀緑」(坂東市・坂東まちづくり株式会社)の2種類からチョイス。
三つならんだコップにあふれんばかりに注がれた日本酒がたまりません♪冷でも燗でも美味しいのが日本酒ですが、冷の温度がまた絶妙。「もう少し寒くなると燗もおすすめですよ」とスタッフの方。燗もまた違った味わいなんでしょうね♪
こだわりの銘柄を単独でじっくり味わいたい方には、厳選された11種類の中からお好きなものを選べる 「超特選ショット1杯60ml」はいかがでしょう。
たとえば、超精米8%の純米大吟醸「来福」(筑西市・来福酒造)は、酒米の92%をヌカとして削り落とす超贅沢な仕込みで作られたもの。8%まで磨き抜いた酒米の美味しい部分だけで醸される酒は、飲む人を魅了します。
また、「知可良」(つくば市・浦里酒造店)は小川酵母の発見者である小川知可良(ちから)氏の名前から命名された大吟醸。そのまろやかな味わいは氷温で3年かけてじっくり熟成させた賜物です。
ここ数年、数々の鑑評会やコンテストなどで高い評価を得ている茨城の酒。
茨城酒造組合による2003年から始まった「ピュア茨城」プロジェクトは、茨城県産初のオリジナル酒造好適米「ひたち錦」と茨城県産の酵母を使い、茨城の酒のイメージアップとブランド力向上のためにそれぞれの蔵が独創性あふれる純茨城の酒を造ります。蔵ごとに異なる味わいを楽しめるとあって人気なんですよ。
今回リニューアルされたのは、主におつまみのメニューです。以前から人気のあった乾きものには、わかさぎの燻製、白魚の佃煮、落花生など茨城産のものが勢ぞろい。
「干し芋」は、芋を薄くスライスした“平”と蒸した芋を丸々干した“丸”の両方がメニューに。生産量日本一を誇る茨城ならではですね。また、甘みたっぷりの落花生は、酒の余韻を十分に引き立ててくれます。美味しい酒には美味しいおつまみが合いますね。
新たにメニューに加わった温かいおつまみには、“つくばらしさ”をプラスして美味しさも満点!
JAXA公認である“宇宙食”のたこやき、お好み焼き、エビグラタンなどは、JAXA筑波宇宙センターを有するつくばらしいおつまみです。
魚の缶詰専門店である高木商店(神栖市)の「イワシのゆず味噌煮」や「焼き鯖のアヒージョ」は、日本酒女子にもぴったり。
大子のみそおでんは、さっぱりとしたこんにゃくに濃厚な味噌が絡み合い、まさに絶品。ついつい酒が進んでしまいます。
これからますます寒くなる時期に温かいおつまみメニューが加わり、身体も心もぽかぽかになりそうです♪
立ち飲みバーの魅力は、気軽にふらっと一人でも入りやすいところ。最近はコロナ禍で“一人飲み”が増えているそうですが、短時間で楽しめる立ち飲みスタイルはうってつけ。居酒屋とはまた違った楽しみ方、味わい方があります。
何を選んだらいいか迷ってしまうという方は、スタッフに聞いてみましょう。「普段はどんなお酒を飲まれていますか?」と好みに合わせて自分にぴったりのものを紹介してくれますよ。
ここで立ち飲みを楽しんでいたつくば市内在住の女性2人に話を聞くと「茨城の日本酒はどれもおいしい。今日味わったものを正月に実家に送る日本酒を選ぶ参考にしたい」「初めて訪れたが、お酒やおつまみの種類が充実していて驚いた」と話してくれました。
これだけの種類が揃っていれば、オススメの一本がみつかりそうですね。
2021年3月までの毎週木曜~日曜に、水戸とつくばの地酒バーで交互に蔵ごとのフェアを実施しています。蔵ごとに異なる地酒の魅力を知ることができますよ。
帰り道や電車を待つ間などちょっとした時間を利用して、茨城産の美味しいものを肴に味わい豊かな茨城の地酒を堪能してみてはいかがでしょうか。
以上しらゆきがお届けしました。
【いばらき地酒バーつくば】
Instagram(https://www.instagram.com/jizake_bar/)
Facebook(https://www.facebook.com/ibarakijizakebar/)
所在地:つくば市吾妻2丁目 つくばエクスプレス(TX)つくば駅改札正面
問い合わせ先:茨城県 産業戦略部 産業政策課 地域産業振興室 029-301-3585
営業時間:平日17時〜22時 土日祝16時〜21時
営業日:年中無休(12/31~1/2を除く)